ケーブルテレビの大手JCOMのインターネットには目的に合わせた料金プランが用意されており、豊富なラインナップの専門チャンネルやVODが見られるというCATVならではの特徴があります。バラエティに富んでいるJCOMですが、光コラボと比較した場合はどうでしょうか?また、現在JCOMを利用している人が乗り換えた場合のケースとしてソフトバンク光と比較してみました。
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JCOMとは?
JCOMとは、「株式会社ジュピターテレコム」を正式名称としており、J:COMと言う呼び名は略称です。日本最大のケーブルテレビとして知られており、ケーブル回線を導入した集合住宅の多くがJCOMを利用したものとなっています。商号の「ジェイコム」は『J:COM』が正式な表記となっており、JTBグループの株式会社ジェイコムとは全く別の会社となっています。J:COMはKDDIの子会社として、au関連のサービスも行っています。
JCOMのインターネット
※J:COM公式サイトより引用
JCOMのインターネットは、「J:COM NET」と呼ばれるケーブル回線を利用したインターネットサービスです。JCOM内のサービスは他にも「テレビ」「モバイル」「固定電話」「電気」があり、これらに「インターネット」を加えた5つのカテゴリの中の一つとなります。
ケーブル回線を使ったインターネットサービスは常時接続、安定した高速通信を売り物にしており、ライフスタイルに合わせて様々な料金プランが選べます。まだADSLが主流だった時代には安定した高速通信と言うのはとても魅力的なネット回線だったこともあり、一時期注目を浴びることもありました。光コラボが主流となった現在の状況を照らし合わせてみるとどういった感じになるのか、サービス内容を紹介します。
JCOM NETの詳細
JCOMの特徴として5つの料金プラン、最大6つのメールアドレス登録、372種類のサブドメインからメールアドレスを自由に変更できる、複数のインターネットセキュリティが無料となっています。通常だと有料オプション扱いとなるものが無料で使えるというのもJCOMならではと言えます。また、IP電話ではなく、固定電話を提供していると言うのも特徴です。
また、基本料金にJCOMのサービスを組み合わせたお得なパックやauスマホとのセット割のauスマートバリューなど、光コラボと似たサービスも用意されています。
JCOM NETとソフトバンク光の比較
JCOMのネットはケーブル回線以外にも光回線があるため、比較するのであればこちらとなります。比較の前にJCOMの基本サービスなどを知っておく必要もあり、比較する時はサービスを総合して乗り換えを検討してみると良いでしょう。
初期費用
JCOM
料金プラン | 事務手数料 | 工事費 | サービス追加料金 |
1M~320Mコース その他のJCOMサービス含む | 3,000円 九州・山口エリアは2,800円 | 6,000円 WEB申し込みは5,000円 | 5,000円+3,000円 |
光1Gコース on auひかり | 3,000円 | 37,500円 | 37,500円 |
緊急地震速報 | 3,000円 九州・山口エリアは2,800円 | 6,000円 | 同時加入で無料 |
ソフトバンク光
料金プラン | 事務手数料 | 工事費用 |
ソフトバンク光 | 3,000円 | 新規申し込み:24,000円※キャンペーンあり 転用申し込み:なし |
JCOMを利用するには最初にケーブル回線の引き込み工事が必要ですが、地域によって工事費が違ったり、WEB申し込みだと1,000円安くなるなどの特色があります。JCOMのサービスはネット、テレビ、電話のいずれもが単体で契約することができ、契約数がいくつでも工事費・手数料が統一されています。
JCOMのインターネットは光1Gコース以外は全て統一されており、エリアによって事務手数料が異なっていたりします。工事費はWEB申し込みで1,000円割引となります。追加の際も1,000円割引になりますが、そのたびに事務手数料が発生するので、あらかじめ契約するサービスを決めておいた方が費用は抑えられます。また、緊急地震速報と言った珍しいサービスもあります。
一方のソフトバンク光はオプション加入にはおうち割適用のための必須オプションなどもありますが、事務手数料や工事費が発生するものは全くありません。月額をもって追加料金としているので、初期費用でJCOMほど高額にはなりません。
JCOMの工事費が安いのには目を惹きますが、ケーブル回線ではない光 1Gコースでは一般的な光回線と同じ工事費と同等な高額なものです。また、光 1Gコース on auが利用できるようになるのは、申し込みから約1ヶ月後となります。工事完了までソフトバンクAirの貸し出しがあるソフトバンク光に比べ期間が長いのも欠点です。
光回線以外の工事費が安いのは魅力的ですが、一つ一つに事務手数料と工事費が付属するため、追加する回数が増えるごとに費用がかさむのもJCOMの難点です。
料金プラン
JCOMの基本となる料金プランは通信速度で選ぶことができ、5つのプランからの選択になります。料金プランの中にはau ひかり回線を使った最高速度1GBpsの光回線も利用できます。
JCOM
料金プラン | 月額 |
1Mコース | 2,980円 |
12Mコース | 3,980円 |
120Mコース | 5,500円 |
320Mコース | 6,000円 |
光1Gコース on au ひかり(関東エリア・戸建てのみ) | 6,500円 |
ソフトバンク光
料金プラン | 月額 |
マンションタイプ 2年自動更新プラン | 3,800円 |
マンションタイプ 自動更新なしプラン | 4,900円 |
ホームタイプ 2年自動更新プラン | 5,200円 |
ホームタイプ 自動更新なしプラン | 6,300円 |
JCOMは通信速度でプランを選べるので普段からネット利用しない人などからすれば、オーバースペックで余計な費用を払うと言うことも防げます。しかし、データ通信に推奨される120M以上となると、月額料金はソフトバンク光のホームタイプ以上となってしまいます。
JCOMにも光回線はありますが、戸建て専用となっており、関西エリアでは提供されていないものです。今後も提供の予定が無いと言われており、基本プランでは通信速度もコスパもソフトバンク光に負ける結果となっています。
Wi-Fiで比較!
それぞれにWi-Fiサービスがあるので、ついでにこちらも比較してみましょう。
J:COMホームWi-Fi | 160Mコース:下り160Mbps/上り10Mbps 40Mコース以下:下り40Mbps/上り2Mbps |
ソフトバンクAir | Airターミナル2:下り261Mbps Airターミナル3:下り350Mbps |
Wi-Fiの通信速度の方でもソフトバンクAirが上となっています。コスト面で言えばソフトバンクAirは月額料金と事務手数料が必要ですが、新規の割引サービスやおうち割 光セットと言った割引である程度抑えることも可能です。ホームWi-Fiは月額500円で利用できる以外に「スマートお得プラン」または「スマートお得セレクト」なら無料となります。
両者のWi-Fiサービスを通信速度で比べるとJCOMの方が劣りますが、オプション扱いであるため、費用はJCOMの方が格安と言えます。ソフトバンクAirの詳細についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
乗り換える場合のJCOMの解約金・撤去費用
JCOMとソフトバンク光で比較した場合、どうしても通信速度や月額料金に差が付きすぎている点が目立ちます。光コラボの中でもソフトバンク光は安い部類ですが、他社と比較してもやはりJCOMはコスパが悪いと言う印象につながってしまいます。
では、思い切って乗り換えてしまおうと思っても、契約解除にかかる費用やケーブル回線の撤去工事などが発生します。実際に解約金はいくらぐらいかかるのかと調べてみても、JCOMのサイト内では解約撤去費用以外のことは小さく書かれていて見つけにくい所にあります。
JCOMに限ったことではありませんが、解約などの情報はどこの会社でもあまり好ましくないため、目立つところに表示されていない傾向にあります。実際JCOMのサイトを調査中もサービス内容の説明なども解りづらく、何か後ろめたいことでもあるのかと邪推してしまいそうになりました。
解約撤去費
住居 | 解約方式 | 料金 |
戸建 | 部分解約(1台、1回線のみの解約) | 2,000円 |
全解約(引込線撤去あり) | 6,000円 | |
電波障害一戸建て | 部分解約(1台、1回線のみの解約) | 2,000円 |
全解約(引込線撤去あり) | 6,000円 | |
集合住宅 | 部分解約(1台、1回線のみの解約) | 2,000円 |
全解約(引込線撤去あり) | 2,000円 | |
集合住宅・直接配線方式 | 全解約(引込線撤去あり) | 6,000円 |
契約解除料金
プラン | 料金 |
スマートお得プラン+ スマートお得プラン スマートお得プランEX+ スマートお得プランEX | 戸建て:20,000円 集合住宅:10,000円 |
スマートお得プランミニ+ スマートお得プランミニ | 戸建て:8,500円 集合住宅:3,500円 |
スマートお得セレクト スマートお得セレクトEX | 戸建て:15,000円 集合住宅:10,000円 TVとPHONEの2サービスを契約の場合 |
NETパック NETパック特別コース | 8,500円 |
上はそれぞれのコースプランで発生する解除料金になります。それぞれのコースには契約期間があり、契約期間中の解約には上記の料金が発生します。仮にマンション住まいで途中解除を申し出た場合の違約金が以下になります。
スマートお得セレクトの場合
- 集合住宅 全解約:2,000円 + 契約解除料金:10,000円 =12,000円
TVとPHONEの2サービスありの場合は +3,500円で15,500円
税抜きの金額で15,500円ほどかかります。解除料金はそれぞれ契約中の期間内での解約で発生するものなので、選んだコースの契約期間は絶対に把握しておきましょう。そして撤去費用は必ず発生するものなので、最低でも2,000円(税別)は支払うことになります。
乗り換えキャンペーンを利用して気軽に乗り換えよう
今回はJCOMと光コラボのソフトバンクを比較しましたが、光コラボが主流になった今ではケーブル回線の強みが薄れてきた感じがします。強みであった専門チャンネルもソフトバンク光ではNetflixやスポナビライブ、スカパー!などの視聴も可能で、通信速度や費用といったあらゆる面でで後れを取った感が否めません。
光コラボに乗り換えようと思っても違約金が痛いと思う人には、違約金・撤去費用を負担してくれる乗り換えキャンペーンを利用してみましょう。
最大10万円まで現金キャッシュバック!
ソフトバンク光では新規申し込みを対象としたあんしん乗り換えキャンペーンを行っており、違約金・撤去費用が最大10万円までソフトバンクが負担してくれます。このキャンペーンは終了日が未定なのでいつでも好きな時に申し込めます。冒頭でも触れましたが、ソフトバンク光では工事期間中もソフトバンクAirの開通前レンタルで直ぐにネットに触れる環境を提供してくれます。
今からのJCOMからの光回線への乗り換えはソフトバンク光がお得です。申し込みは代理店でも行っており、そちらでは公式と代理店のキャンペーンが同時に実施中です。ソフトバンクへの乗り換えは代理店からがおすすめです。乗り換えの参考になるような記事も紹介しておきますので、こちらにも目を通してみてください。