NTTが2015年2月に開始した光コラボ。各事業者が次々に参入し、ユーザーがインターネットを選べるようになりました。それまでNTTの回線とプロバイダを別々に選ぶ必要があったインターネットは、プロバイダと一体化した光コラボの利用が主流となっていきました。
これから光コラボを始めようと言う人は、まず最初に何を基準に選ぶでしょうか?人気のある大手なのか、安い回線なのか、自分のニーズに合わせたものを選ぶことになると思います。
今回は光コラボで人気のあるビッグローブ光とソフトバンク光で比較してみました。
Contents
光コラボはネット費用がお得
光コラボと言えばネットとプロバイダが一つになったインターネットです。そもそも光コラボとは、フレッツ光を買い受けた事業者が自社のサービスとコラボしたインターネットサービスを提供したものを光コラボと言います。光回線とプロバイダを一つにすることで、企業側の設備管理費用や人件費を抑えて従来よりも安い費用で提供することが可能となりました。
フレッツと光コラボを比較
従来のフレッツ光回線はフレッツ光・ネクストを利用した「with フレッツ」といった回線サービスを利用するのが一般的でした。光コラボへの転用を申し込む人はほとんどがフレッツ光・ネクストからになると思われます。一度ここでフレッツ光・ネクストと光コラボを比較してみましょう。
初期費用
契約数料 | 工事費 |
800円 | 15,000円 |
フレッツ光は1契約ごとの手数料と工事費が必要です。初期工事の内容によって金額は変わりますが、基本的には上の費用が必要となります。工事は平日に行われますが3,000円を支払えば土日祭日でも対応してくれます。金額以外ではフレッツ光も光コラボも料金システムに変わりはありません。
月額料金
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3,750円 + 1,240円 = 4,990円 |
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3,750円 + 1,200円 =4,950円 |
Yahoo!BBのサービスはソフトバンク光でも提供されているので、今回の引き合いとして登場してもらいます。マンションタイプのフレッツ光・ネクストの月額料金が以上になります。プロバイダ毎にセット料金があるので、実際にはもうちょっと安くなります。通信速度は1GBpsで月額料金は大体どこも5,000円弱の費用が掛かります。
次からは光コラボに変えた場合の両社の比較をしていきましょう。
ビッグローブ光とソフトバンク光で比較
世間ではフレッツ光から光コラボの乗り換えが推奨されていますが、確かに光コラボは今まで別々だった光回線とプロバイダ料金がセットになって支払いも便利になりました。光コラボは開始当時は様々な豪華キャンペーンもあり、現在は沈静化したとはいえ、光コラボならではのサービスや特典が用意されています。
光コラボとなったサービスがどのように変わったのか、フレッツ光と同じように今度は光コラボのビッグローブ光とソフトバンク光で比較してみました。併せてフレッツ光との比較もしてみましょう。
初期費用で比較
ビッグローブ光
新規申し込み
住居タイプ | 契約事務手数料 | 初期工事費 |
マンションタイプ 新規配線工事あり | 3,000円 | 27,000円 |
分割の場合:675円 × 40ヶ月 | ||
ホームタイプ 新規配線工事あり | 30,000円 | |
配線工事なし | 19,600円 | |
分割の場合:490円 × 40ヶ月 |
転用申し込み
申し込み手数料 | 工事費 |
3,000円 | マンション・ホーム共になし |
ソフトバンク光
新規申し込み
住居タイプ | 契約事務手数料 | 初期工事費 |
共通 | 3,000円 | 24,000円 |
分割の場合:400 ×24回、36回、48回、60回 | ||
配線工事なし | 2,000円 |
転用申し込み
手数料 | 工事費 |
3,000円 | なし |
光コラボの工事費用を比較するとビッグローブ光はマンションタイプとホームタイプで金額が違います。工事費用は一括と分割で選ぶことができ、分割の場合は40ヶ月間ビッグローブ光の月額料金に加算処理されます。
対してソフトバンク光の方では住居タイプに関わらず初期費用が統一されており、分割払いをする場合でも2パターンから選べるなど融通が利くところが特徴です。一番の違いはフレッツ光からの新規申し込みであっても、既に光回線の配線設備が住居内に備わっている場合は事務手数料の2千円で済むと言う点です。
初期費用 | |
フレッツ光 | 15,800円 |
ビッグローブ光 | マンションタイプ:22,600円~30,000円 |
ホームタイプ:22,600円~33,000円 | |
ソフトバンク光 | 5,000円~27,000円 |
新規申し込みによる工事費はフレッツ光に比べて光コラボが割高となっていますが、転用であれば事務手数料の3千円のみで済むと言う点が大きいでしょう。
光コラボで比較するとビッグローブ光は住居タイプごとに工事費用が分かれ、ソフトバンク光は住居タイプにかかわらず工事費用が統一されてシンプルなものとなっています。しかもソフトバンク光は配線設備が備わっている住居に対し、立ち合い工事が必要無いという状態であれば工事費用はほぼ転用と変わらない格安で済むのが最大の特長です。
ビッグローブ光とソフトバンク光の最初の比較となった初期費用はソフトバンク光が完全勝利と言う結果になりました。
月額費用で比較
通信速度は1Gbpsと言う高速通信が光回線のメリットですが、それだけならフレッツ光でも可能です。工事費用ではフレッツ光の方が安価であるということは、月額費用の方で安くないと多少手続きが面倒でも光コラボにする必要はないと考える人も中にはいるはずです。次は月額費用の方で比較してみましょう。
ビッグローブ光
マンションタイプ | |
ビッグローブ光 | 2年プラン:4,080円/月 3年プラン:3,980円/月 |
ビッグローブ光パックNEO with フレッツ フレッツ・光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ プラン1 | 2年間:4,350円/月 31ヶ月後:4,550円/月 |
ホームタイプ | |
ビッグローブ光 | 2年プラン:5,180円/月 3年プラン:4,980円/月 |
ビッグローブ光パックNEO with フレッツ フレッツ・光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプ | 2年間:5,800円/月 31ヶ月後:6,000円/月 |
ソフトバンク光
マンションタイプ | |
ソフトバンク光 | 2年自動更新プラン:3,800円/月 自動更新なしプラン:4,900円/月 |
Yahoo! BB 光 with フレッツ フレッツ・光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ プラン1 | 2年割適用:4,600円/月 通常月額:4,700円/月 |
ホームタイプ | |
ソフトバンク光 | 2年自動更新プラン:5,200円/月 自動更新なしプラン:6,300円/月 |
Yahoo! BB 光 with フレッツ フレッツ・光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプ | 2年割適用:6,200円/月 通常月額:6,900円/月 |
ビッグローブ光の料金プランは3年契約が基本となり、2年契約まで調整できます。つまり、ビッグローブ光には単年契約は無く、継続利用が条件となっています。ソフトバンク光は2年自動更新プランと自動更新なしプランの2種類がありますが、単年契約は継続契約に比べて割高となっており、どちらも長期契約を考えているのなら断然継続契約の方がお得です。
フレッツ光は「にねん割」と言う割引プランがありますが、適用しても光コラボの月額料金と比べると高いと言う印象があります。光コラボ同士で比較すると、マンションタイプはソフトバンク光、ホームタイプは若干ビッグローブ光の方が安く設定されています。
基本料金では差が付いてしまうこともある光回線ですが、キャンペーンを適用することで劇的に費用が変わることも少なくありません。
現在のフレッツ光では、初月で3,150円の月額基本料金も可能ですが、条件がマンションタイプで住居内の加入人数が16世帯以上であることと、31ヶ月目以降は4,150円になるなど、3年以上の長期契約となるとトータルで光コラボよりも維持費が高くなります。
できる限り割引を適用すれば光コラボの月額基本料を超える安さも可能ですが、住宅タイプや条件の指定が光コラボに比べて多いと言うのもネックとなります。一方の光コラボは比較的条件は簡単で、誰でも簡単に手にすることができる特典が用意されています。
次は特典で比較をしてみましょう。
特典で比較
ビッグローブ光
新規・転用申し込み特典
キャンペーン期限:2017年10月2日~2017年11月30日 | |
回線新規工事費相当割引 | マンションタイプ:40ヶ月750円割引 |
ホームタイプ:40ヶ月675円割引 | |
転用申し込み月額割引 | マンションタイプ:2年間400円割引 |
ホームタイプ:2年間200円割引 | |
25,000円キャッシュバック | 口座振替 |
条件
- 公式ページから申し込み
- 3年プランでの申し込み
その他割引セット
- auスマートバリュー
- 光SIMセット割
- 光SIMでんきトリプル割
- 光でんきセット割
ソフトバンク光
キャンペーン期限:終了期間未定 | |
はじめよう!工事費サポートキャンペーン | 工事費最大24,000円を普通為替または月額料金割引でキャッシュバック |
あんしん乗り換えキャンペーン | 他社からの乗り換えで発生した解約金や撤去費用を最大10万円キャッシュバック |
オプション利用料初月無料 | 各種有料オプション1ヶ月間無料 |
条件
- 公式ページから申し込み
その他割引セット
- おうち割 光セット
まずビッグローブ光からですが、新規と転用どちらにも初回申し込みの月額割引があり、新規は総額が工事費相当の割引になります。最初の工事費が無料になると言うわけではないので、工事費自体は支払いが発生ます。転用の場合は割引額が下がり、トータルでも工事費には及びません。
キャッシュバックは新規・転用どちらにも適用され、3年プランに申し込めば必ず現金が指定口座に振り込まれます。
逆にソフトバンク光は新規申し込みの公式キャンペーンこそほとんどありませんが、他社回線からの乗り換えに対して手厚いキャンペーンが用意されています。
ソフトバンク光は他社乗り換えで高額キャッシュバック
他社回線からの乗り換えには、契約期間の関係や設備撤去工事などの違約金が発生することもあり、その額も高額で大きな負担となるものばかりです。現在利用している回線に不満があってもこれらが大きくのしかかり、乗り換えを躊躇している人が多い原因です。
ソフトバンク光では乗り換えに対する違約金の負担をしてくれるため、これらの不安を一気に解消してくれるあんしん乗り換えキャンペーンが実施されています。その額は最大で10万円となり、余剰分の負担金はそのまま自身の手元に残すこともできるとてもお得なキャンペーンなのです。
詳しくはこちらの記事でも紹介しているので、乗り換えを検討している人はぜひ参考にしてみてください。
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ソフトバンク光のマンションタイプの料金は他社と比較してどう?
インターネット回線の料金プランは通常、ホームタイプとマンションタイプに分かれており、マンションタイプが安いものとなっています。ネット上ではソフトバンク光の月額料金が安い、高いで意見が分かれており、新規 ...
ソフトバンク光の新規キャンペーンは違約金負担の他に、24,000円分の月額割引か普通為替のキャッシュバックのどちらかを選べる特典もついており、乗り換え新規のユーザーに快適な環境を与えてくれます。
ビッグローブ光では新規と乗り換え申し込み者の双方に特典が用意されていますが、ソフトバンク光は乗り換えのみが対象となっており、通常の新規には割引が用意されていません。その代わりにキャッシュバック額が他社と比べても高額で月額基本料も光コラボの中では安く設定されています。
ネットの費用対効果で見るとソフトバンク光がおすすめ
初期費用・月額料金で比較した場合はビッグローブ光よりソフトバンク光の方が費用も安く、適用条件なども比較的緩いと思われます。ネット費用で言えばソフトバンク光がコスパ的に優れていると言う評価になりますが、その他のサービスで比較するとまた違う評価となります。
スマホとのセット割引は両社共に用意されていますが、ビッグローブ光にはソフトバンク光にはない格安SIMのモバイルサービスが用意されています。ネット以外にスマホ環境も充実させたいと言う人にはビッグローブ光は悪くない光回線と言えるでしょう。
代理店で申し込めば新規申し込み者にもキャッシュバック
現在の公式では新規申し込みへの特典がほとんど無い状態ですが、代理店から申し込めば新規・転用問わずキャッシュバック特典が用意されています。


ソフトバンク光の正規代理店では公式と代理店両方のキャンペーンが適用される2大キャンペーンが実施されており、他社回線からの乗り換えでなくても得のできるお得な申し込み窓口です。代理店の種類も様々あるので口コミなどから評判の良い代理店を探してみると良いでしょう。
ソフトバンク光は工事期間中でも無料Wi-Fiが使える
さらにソフトバンク光では、工事期間中はソフトバンクAirが無料貸し出しされる開通前レンタルが行われています。工事が終わるまでの間は無料Wi-FiのソフトバンクAirが使い放題で、途切れることのないネット環境を提供してくれることでしょう。開通するまでの間は、ソフトバンクのWi-Fiサービスを体験できるというのもソフトバンクならではのサービスです。
今回紹介したソフトバンク光はネット費用も安く、料金形態もシンプルで初心者にもおすすめの光回線です。ソフトバンク光はYahoo!BBのサービスや動画視聴コンテンツも充実しているので、光回線選びの候補の一つとして万人におすすめします。