ソフトバンクのWi-FiサービスであるソフトバンクAirを利用するには、無線ルーターのAirターミナルが必要になります。このAirターミナルは基本はレンタルとなりますが、購入することもできるものです。ソフトバンクAirの利用には月々の基本料金が必要になりますが、Airターミナルのレンタルだとレンタル料が上乗せされ、購入ならば一括と分割で選べて、分割なら月々の月額料金にやはり上乗せされます。かといって一括だと高額な料金を請求されるため、利用者にとっては悩みどころと言えるでしょう。
ソフトバンクAirはレンタルと購入、いったいどちらがお得なのかを検証してみました。
Contents
ソフトバンクAirの料金から調査
レンタルと購入、まずはそれぞれのケースで比較します。一括購入した場合と月々の支払いが発生する分割購入、レンタルの3つのパターンを初月の合計費用から比べてみました。
初代となる旧型Airターミナルは現行のものより月額も購入費も安いのですが、旧型は現在の高速無線通信の規格である11acに対応しておらず、スペックもAirターミナル2/3と比べるとやはり前世代のものとなります。現在はAirターミナル2が標準となっており、発送される機会もほとんどありません。比較対象として適切ではないと考え、今回の比較は旧型を除いた現行の機種で行います。
ソフトバンクAirの料金一覧
初期費用 | 3,000円 |
月額基本料 | 4,880円 |
レンタル料 | 490円 |
購入費 | 58,320円 |
分割回数 | 36回 |
月月割 | -1,620円/月 |
ソフトバンクAirのAirターミナルの分割払いには利用月数分だけ1,620円が引かれていく月月割が適用されます。例えばAirターミナル2を分割購入で初月のみ利用して解約したとします。58,320円のAirターミナル2から初月分の1,620円を引いた56,700円が月賦残額として残り、残り分が請求される仕組みなのです。つまり、毎月1,620円を36ヶ月継続利用して初めて完済されることになります。
分割払い中は残額が月額料金に加算されることはありませんが、このケースで言うと利用期間中の解約なので解除料金の9,500円 + 月賦残額の56,700円が一括払いで請求されます。分割払いで早期の解約はとてもリスクが高いのです。
長期継続利用で考察
初月だけいくら安くても、ランニングコストが高ければ継続利用が長くなるだけそちらの方がコスパが悪くなります。後述しますが、ソフトバンクAirは2年の継続利用が利用条件でもあるため、仮に途中で止めた場合は解除料が発生することも考えておかなくてはいけません。
利用期間で比較してみる
ソフトバンクAirには新規申込者へのキャンペーンもあり、その間月額料金に割引が適用されたり、期間限定の2万円キャッシュバックなどもあります。こちらを利用すれば多少のコスト軽減とはなりますが、適用条件があるため全ての人が利用できるとは限りません。
はじめよう SoftBank Air割は2017年6月1日~2019年5月7日の期間限定ですが、条件は「申し込みから90日以内の利用」「指定の支払い方法で登録」と言う簡単なものなので、月額割引を適用した形も含めて比較しましょう。
利用期間 | |||||
初月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 18ヶ月 | 24ヶ月 | |
月額の加算金額 | |||||
Airターミナル2/3 | 4,880円 | 29,280円 | 58,560円 | 87,840円 | 117,120円 |
Air割 | 3,800円 | 22,800円 | 45,600円 | 68,400円 | 91,200円 |
Air割 + おうち割 | 4,300円 | 25,800円 | 51,600円 | 77,400円 | 103,200円 |
レンタル | 490円 | 2,940円 | 5,880円 | 8,820円 | 11,760円 |
Airターミナル2/3月月割 | -1,620円 | -9,720円 | -19,440円 | -29,160円 | -38,880円 |
SoftBank Air割は申し込み付きから24ヶ月間の割引が適用されます。ソフトバンクAir単独なら1,080円/月となりますが、おうち割を併用した場合は580円/月に割引額が下がります。ソフトバンク、ワイモバイルユーザーが利用しないとは限りませんので、こちらも合わせて紹介しています。分割購入の場合は月月割で分割金が割り引かれていきますが、解約した時点で月賦に残額があればその時点で全額請求となってしまいます。
上の表はソフトバンクAirの基本プランである2年間の契約での月額料金の内訳となります。
24ヶ月目の比較
Airターミナル2/3残額 + 月額 | (58,320 - 38,880)+ 117,120 = 136,560円 |
Airターミナル2/3残額 + Air割月額 | (58,320 - 38,880)+ 91,200 =110,640円 |
Airターミナル2/3残額 + おうち割月額 | (58,320 - 38,880)+ 103,200円 = 122,640円 |
Airターミナル2/3月額 + レンタル料 | 117,120 + 11,760 = 128,880円 |
Airターミナル2/3Air割 + レンタル料 | 91,200 + 11,760 =102,960円 |
Airターミナル Air割 おうち割 + レンタル料 | 103,200円 + 11,760 = 114,960円 |
上の表見てもらえば分かりますが、Air割を適用するだけで月額基本料が抑えられ、レンタル側が割引を使わないと言う条件であれば既に分割購入の方が合計で安く抑えられるくらいに差が縮まっています。ただし、これは特殊な条件なので、あまり参考にはできません。
2年間で割り引かれたAirターミナルの金額を差し引いても2万円近くの残額があり、レンタルと比較してもまだまだその差は開きがあります。とは言え、レンタル料も積み重なってくると結構な金額となり、その差は着実に縮まっています。
Air割を適用している人は特にレンタル料の差を縮めてはいますが、問題なのはAir割が終了した25ヶ月目からの月額基本料です。そして、分割支払い完了となる36か月目前後の比較をしてみましょう。
分割支払い終了月からの比較
利用期間 | |||||
24ヶ月 | 25ヶ月 | 36ヶ月 | 42ヶ月 | 48ヶ月 | |
月額の加算金額 | |||||
Airターミナル2/3 | 117,120円 | 122,000円 | 175,680円 | 204,960円 | 234,240円 |
Air割終了後 | 91,200円 | 96,080円 | 149,760円 | 179,040円 | 208,320円 |
Air割 + おうち割終了後 | 103,200円 | 108,080円 | 161,760円 | 191,040円 | 220,320円 |
レンタル | 11,760円 | 12,250円 | 17,640円 | 20,580円 | 23,520円 |
Airターミナル2/3月月割 | -38,880円 | -40,500円 | -58,320円 | - | - |
Air割が終了してからはそれぞれが基本料金に分割支払金とレンタル料を上乗せした計算になります。上の表ではAir割適用とAir割+おうち割とそうでないケースで比較しました。
25ヶ月目からは割引も無く、既に1万円を超えているレンタル料の累計が負担になりつつあるのが見て取れます。2回目の契約満了月となる36ヶ月目には完全に立場が逆転しており、4年以上続けるならAirターミナルは購入した方がお得となります。
購入の方が逆転する時期はいつ?
契約期間中の解約には解除料が発生し、せっかく購入したソフトバンクAirも使えなくなってしまいます。ですが、解除料は別にして、一体いつ頃分割支払い額とレンタル料が逆転しているのかが気になる人もいると思われます。25ヶ月目以降の支払額を比較してみました。
支払いプラン | 25ヶ月目 | 26ヶ月目 | 27ヶ月目 | 28ヶ月目 |
Airターミナル2/3のみ | 122,000円 | 126,880円 | 131,760円 | 136,640円 |
Air割終了後 | 96,080円 | 100,960円 | 105,840円 | 110,720円 |
Air割 + おうち割終了後 | 108,080円 | 112,960円 | 117,840円 | 122,720円 |
レンタル料 | 12,250円 | 12,740円 | 13,230円 | 13,720円 |
Airターミナル2/3月月割 残額 | -16,200円 | -14,580円 | -12,960円 | -11,340円 |
27ヶ月目でAirターミナル2/3の月額料金と購入費の残額より、レンタル料の累計が上回っています。
・Airターミナル2/3累計月額料金(Air割を適用なし)+ レンタル料 = 131,760 + 13,230 = 144,990円
・Airターミナル2/3累計月額料金(Air割を適用なし)+ 分割金残額 = 131,760 + 12,960 = 144,720円
これは最初の契約更新からおよそ3か月後になり、次の契約満了月となる48ヶ月目までは21ヶ月も先の話になります。その頃にはさらに累積されたレンタル料が上乗せされ、圧倒的にAirターミナルを購入した方が安くつきます。
3年以上使うなら購入の方が絶対にお得!
ソフトバンクAirは2年契約が基本プランとなっており、更新月(契約満了月から3ヶ月間)以外に解約するとは解除料が発生します。Airターミナルの購入は原則36回払いとなり、満額支払うまでに一度は契約を更新する必要があります。どちらにせよ、支払いが終わるまで契約を続けるくらいなら最初から購入をしないと思われますし、早期解除ならレンタルの方が出費は少なく済みます。
ソフトバンクAirは冒頭で触れたようにキャッシュバックキャンペーンを実施していますが、こちらはソフトバンクAirをレンタルではなく購入で申し込むのが条件となっています。代理店でも新規申込キャッシュバックは実施されていますが、どうせ長く利用するのであればAirターミナルを購入して公式の2万円キャンペーンも獲得するお得な選択をするのが賢い方法です。
ソフトバンクAirの長期利用を考えている方は購入を、転居の機会が多く早期解約や対象エリア外での利用が懸念される方はレンタルを選ぶと良いでしょう。
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