世界中で閲覧されている動画共有サービスのYouTube。毎日世界中からたくさんの動画が投稿され、それで生計を立てる「ユーチューバー」なんて言葉も生まれた人気の動画サービスです。ネットで見る気軽な動画として、視聴したことがある人も多いと思われます。そんなYouTubeですが、動画を見ている時に重いと感じたことはないでしょうか?今回はYouTubeが遅いと感じる時の対策について解説します。
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ネット上で無料で見られるYouTube
YouTubeは世界中の様々な動画を見ることができる動画共有サービスです。視聴はもちろん、自分で用意した動画をアップロードして、世界中の人と共有することができることで爆発的な人気が出ました。誰でも無料で利用することができるため、毎日世界中からおもしろ動画が配信されることでも話題になったサービスです。
その一方で、違法アップロードや一部のユーチューバー達の行き過ぎた行動が問題となり、様々な物議を呼んでいる側面もあります。しかし、基本的には誰でも楽しめる便利な動画サービスであることには変わりありません。
YouTubeを見る方法
ネット上の動画サービスであるYouTubeは、ネットに繋げられる環境であれば方法を問わず誰でも見られるサービスです。パソコンやスマホ、モバイル端末があればいつでもどこでも見られるのも、YouTubeが人気となった理由の一つです。
動画は一般人による動画だけでなく、各業界の公式サイトからPVやCMなど、プロモーション用に見られたり、番組の宣伝を兼ねてお試し放送的な番組を提供するケースも増えてきました。公式な動画に関しては、海賊版や違法アップロードなども横行しており、視聴・アップロードは原則自己責任となります。
YouTubeが重くなるのはなぜ?
ネットの動画コンテンツの宿命と言えますが、動画を見ていると時折重く感じたことがある人も多いのではないでしょうか?動画再生中に動画時間を表示するバー(プログレスバー)が一向に進まない、または画面がずーっと読み込み中のくるくる回る表示のまま止まっているなんて現象が起こりうることがあります。
いわゆる、YouTubeが重い、または遅いと感じる瞬間です。
ネット環境を見直してみる
YouTubeはネット上のコンテンツですから、視聴する環境に大きく影響されています。YouTubeの動画サイトに接続しているネット回線の質も第一に考えられます。その他にも、マシンスペックやアクセスポイントまでの距離など、細かく言えば他にも原因が考えられます。
基本的にはWindows10の推奨環境に至っていれば問題なく視聴できますが、ネット環境のスペックが水準に至っていても、動画が正常に見られないなんていうことも十分に起こりえます。
YouTubeを見る端末を見直してみる
ネット回線やマシンスペックで言えば、デスクトップパソコンがYouTubeを見るのに最適な環境を作りやすいと言えます。最速のネット回線、最新のCPU、大容量のメモリのHDDストレージなど、最新鋭のネット環境を作れるのもデスクトップならではと言えます。
しかし、全ての人がそういった環境を作れるわけではなく、屋外で見る場合などはスマホやノートPC、タブレットなどのモバイル端末を利用することもあるでしょう。近年のモバイル端末はちょっとしたデスクトップ並みのハイパワーマシンを搭載しているものも多く、YouTubeを見るには十分なスペックを有しているものがほとんどです。
そもそもYouTubeを見る程度であれば、そこまでマシンスペックは必要とされていません。となれば、ネットの接続方法を見直してみましょう。
YouTubeの動画が見られる仕組み
接続端末について言及しましたが、ネット動画を見るには回線自体が重要になります。今現在利用しているネット回線の速度を見直してみましょう。
YouTubeの動画はストリーミングではないプログレッシブ方式で再生されています。これは簡単に言うと、ブラウザに埋め込まれた動画ファイルをダウンロードして動画を見る方式です。ダウンロードと言っても、ハードディスク上に保存するものではなく、ブラウザのキャッシュに保存していることになります。
現在のYoutubeは、HTML5というプラグインを必要とせずに動画や音声を描画できるウェブページが主流です。通常のストリーミング配信を行うためのストリーミングサーバーを必要としない分、転送速度の調整が行えないことがデメリットでもあります。
YouTubeは、動画データを端末にコピーしながら動画を再生している状態であるため、コピー中の転送速度に異変があれば動画再生への影響が大きくなります。
YouTubeを見る時は有線?無線?
場所を選ばないモバイル端末は、YouTubeを手軽に見るのに最適なアイテムと言えます。スマホなどで見る場合、YouTubeの動画はWi-FiかLTEでパケットデータを送られていると思われます。無線電波はエリアの制限や電波の安定性など、有線とは別のデメリットを抱えています。
電話回線を利用した無線接続のLTE(4G、3G)は、回線自体の安定性が有線はもちろん、Wi-Fiに比べても劣ります。また、LTEには通信制限もあるため、長時間のYouTube動画の視聴には一番ハンデを抱えている通信方法と言えます。
Wi-Fiはインターネットの無線LAN接続の規格であり、ネット回線を経由してネットに接続する方法であるため、通信制限と言うものはありません。しかし、ネット回線に繋げるためのWi-Fiの電波が届く範囲という制限があり、Wi-Fiは家電など日常生活の中でも多く使われている電波です。電波干渉も起こりやすく、正常に受信されないことも考えられます。
通信速度に問題が無くても、電波と言う問題がある無線よりも固定回線の有線の方がYouTubeを見るのに適した環境と言えるでしょう。
有線でも安定して見られない時がある
繰り返しになりますが、動画データを端末に送り込み、動画ファイルを開きながら再生するのがYouTubeの動画再生の仕組みです。データを転送中に回線速度や受信状況に変化が起きれば、モロに影響を受ける動画コンテンツです。先に説明したように、無線よりも有線の方が影響を受けにくいわけですが、有線でもYouTubeが遅くなることは十分ありえるのです。
混み合う時間帯の接続
ネット回線はユーザーが多いほどデータ通信量に影響を受けます。例えば、マンションなどの回線を共有している集合住宅の場合、利用者が多ければ多いほどケーブルで送受信されるデータ通信量が多くなり、本来の通信速度を出せなくなることもあります。
アクセスポイントとの距離
光回線などは東京に基地局を置く場合が多く、ネットに繋げる場所からアクセスポイントまでの距離が遠いと通信速度に影響が出ます。アクセスポイントとの距離プラス、アクセスポイントへの接続が集中している場合も、回線が混み合うことも予想されます。
重い時の改善方法を試してみる
YouTubeがどうしても重いと感じた時は、何かしらの原因が必ずあるはずです。冒頭でも触れましたが、回線速度、マシンスペック、時間帯など色々なことが考えられます。端末の環境が悪いわけではない場合、一つ一つチェックをしていきましょう。
速度チェックをする
現在繋がっている回線の速度チェックをまずは試してみましょう。パソコン、スマホなど様々なチェックツールがあるので、重いと感じた時の時間帯の速度と平常時の速度を比較してみましょう。バラつきがあれば、その時間帯だけの問題と言うことが考えられます。
モバイル端末で接続している場合、電波の強度を調べるツールもありますので、併せて確認しておくと良いでしょう。
ブラウザキャッシュを見直ししてみる
ブラウザを一覧した時は、ローカルPC内に一時キャッシュとして保存されています。再度閲覧する時の高速処理化のために保存されますが、YouTube動画も一時キャッシュとして保存されます。この一時キャッシュの容量が保存領域の上限を超えてしまっている場合、急激に重くなる現象が起こります。
もしかしたら、保存上限を超えている可能性もあるため、ブラウザキャッシュの見直しを図ってみましょう。もしも上限を超えている場合は、一時キャッシュを削除してスッキリしてしまうのも一つの方法です。一時キャッシュは、ブラウザ閲覧の高速処理化のために保存されているためのものなので、削除後は一時的に閲覧までの時間が遅くなることもあります。
安定している光回線がおすすめ
YouTube動画は、ローカルPC上に動画ファイルの保存を行いながら再生している動画です。場所を問わず見ることができるWi-Fi機能は便利ですが、やはり回線の安定性で言えば有線接続がおすすめです。光回線であれば、品質・速度共に申し分なく、Wi-Fiなどの無線接続比べると安定した動画視聴が楽しめます。
ただし、有線接続にも接続状況によっては不安定な状態に陥ることも十分あり得ますので、過信せずに遅くなった時の対処法だけは覚えておきましょう。