光回線が主流となってからの一般家庭の通信速度は、1Gbpsと普及当時からは想像もできないほどのブロードバンド化が進みました。しかし、2019年現在では光コラボの1Gbpsの倍の速さを誇る2Gbps、条件付きで10倍の10Gbpsを利用できる家庭用インターネットが存在します。それが世界最速と呼ばれるNURO光です。今回はNURO光のインターネットを徹底的に紹介します。
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世界最高速のインターネット「NURO光」
初期のインターネットを使っていた人の中には、かつてISDNの64kbpsからADSLが登場した時の通信速度の速さに感動を覚えた人もいるのではないでしょうか?1Mからその後の100Mで快適なインターネットと呼ばれていた時代があったことを今からすれば考えられない時代でした。キロからメガ、そして現在ではギガビット通信が一般的と言われているのですからネットの進歩には目を見張ります。
それから約20年ほどたった2013年、最高速度でフレッツ光の倍以上の速さを誇るNURO光が登場しました。
NURO光は光コラボよりも先にサービス開始されていた
NURO光は2013年4月15日のサービス開始から6年経っており、2015年1月からの光コラボよりも2年も早い開始だったのです。光コラボが2年間で500以上の参入企業を増やし、提供エリアを拡大していったことから比べると少々展開が遅いと言う印象を持たれます。しかし、既に全国的に展開されていたフレッツ光と言う地盤と比べると比較は難しく、NURO光の高速通信技術の普及などもエリア展開に関わってきます。
様々な事情がNURO光にはあることから、一概には提供エリアについていうことが出来ません。ですが、少しずつ提供エリアの拡大を明言されているので、今後の展開に期待しましょう。
NURO光の速さの秘密
NURO光が提供している速度は2Gbpsと6Gbps、そして世界最高速の10Gbpsの3種類です。
NURO光が世界最高速である理由には何か秘密があるのでは?と疑問に思う人も多いことでしょう。種明かしをするとNURO光の回線はフレッツ光のダークファイバーを流用したものであり、品質はフレッツ光と変わらないものです。では、なぜフレッツ光の倍以上の速度が可能なのかと言うと、それはデータ通信の伝送技術がフレッツ光とは別物だからです。
NURO光は使われているホームゲートウェイにNURO光専用の「ONU」を採用し、Ethernetフレームを利用した「G-PON」と呼ばれる世界基準の伝送技術を採用しています。これらの技術と規格を駆使し、データ通信の送受信で発信される信号を効率的にまとめ上げ、伝達速度を飛躍的に向上させています。送られる信号の読み取り、送信が従来よりスムーズに進むことでNURO光の通信速度は可能となりました。
なお、6Gbps/10Gbpsは2018年10月に提供開始になりましたが、詳細についてはこちらの記事をご確認下さい。
NURO光の提供エリア
世界最速を誇るNURO光は通信速度だけでなく品質も最高峰と呼ばれ、利用できる人にとっては理想的なインターネットと評されています。それほどのハイスペックなネット回線を使うには何かしらの難しい条件や高い利用料が必要なのでは?そう考える人も少なくはないと思います。ここから、NURO光を使うための条件についてお話ししていきたいと思います。
NURO光はどこでも使えるというわけではなく、2019年12月現在、以下のエリアでのみ利用可能となっています。
<NURO光の提供エリア>
北海道
関東:東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬
東海:愛知、静岡、岐阜、三重
関西:大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良
九州:福岡、佐賀
NURO光は、全国展開されているフレッツ光などに比べて提供エリアが狭いです。NURO光を利用できる場所は、もともと関東圏を中心で、2018年1月から東海と関西でも提供開始、2019年3月に九州、2019年12月には北海道の提供が開始されました。
なお、上記の提供エリアはNURO光のスタンダードなプランである2Gbpsの場合で、10Gbps・6Gbpsの場合はさらに狭いエリアでの提供となります。
住宅の制限は徐々に緩和されている
NURO光のサービス開始当時は、ほぼ戸建てをメインとして提供をしており、集合住宅での利用は難しいものでした。その後徐々に引き上げられていき、2017年の2月22日より7階建て以下の集合住宅でも利用ができるようになり、2019年3月からは階数にかかわらず集合住宅で利用できるようになっています。
なお、地方自治体が運営する公営住宅などでは利用ができません。
NURO光のプラン
NURO光の基本となる料金はとてもシンプルなものですが、様々なコースが存在します。それぞれご説明しましょう。
スタンダードな2Gbpsプラン
NURO光 G2V
プラン内容 | |
速度 | 2Gbps |
契約事務手数料 | 3,000円 |
工事費 | 40,000円 (1,333円×30回の分割払い) →キャンペーンで実質無料 |
月額料金 | 4,743円 |
契約期間 | 2年 |
契約解除料 | 9,500円 |
まず、NURO光の謳い文句にある最大2Gbpsは「NURO光 G2V」というプランで、戸建住宅・集合住宅(マンション・アパート)の両方で利用できます。
上の表を見てお分かりかと思いますが、NURO光の月額料金はとても安いです。ソフトバンク光やドコモ光などの光コラボの月額料金の相場が5,200円ほどなのに対し、NURO光は500円も安いのです。光コラボ(1GB)の倍の速度にもかかわらず、月額料金が安いという圧倒的なコスパの良さがNURO光の最大の魅力です。
工事費は2年間の継続契約で分割払い(1,333円×30回)にするとキャンペーンにより実質無料となります。初期費用は事務手数料の3,000円のみで使い始めることができるので、これ以上ない好条件のインターネットと言ってよいでしょう。
契約は2年の自動更新で、更新月以外の月に解約をすると契約解除料9,500円がかかります。更新月に解約すれば、契約解除料は発生しません。
なお、自動更新なしの単年契約も可能ですが、その場合の月額料金は7,124円となります。契約期間がないのでいつ解約しても契約解除料は発生しませんが、工事費無料のキャンペーンは適用されません。費用のことを考えると、自動更新ありの契約がおすすめです。
NURO 光 for マンション
集合住宅の人向けのもう一つのプランが、「NURO 光 for マンション」です。「NURO 光 for マンション」は、同じマンション内で「NURO 光 for マンション」を利用している人が多ければ多いほど、月額料金が安くなる料金プランです。
NURO 光 for マンション
| プラン内容 |
速度 | 2Gbps |
事務手数料 | 3,000円 |
工事費 | 40,000円 (1,111円×36回の分割払い) →キャンペーンで実質無料 |
契約年数 | 2年 |
契約解除料 | 9,500円 |
NURO for マンション 月額料金
月額料金合計 | 月額料金内訳 | ||
建物内のHands-up会員数 | 月額料金 | Hands-up会費 | |
2,500円 | 6人以下 | 1,600円 | 900円 |
2,400円 | 7人 | 800円 | |
2,300円 | 8人 | 700円 | |
2,200円 | 9人 | 600円 | |
1,900円 | 10人以上 | 300円 |
「NURO 光 for マンション」は、インターネット回線では珍しく「Hands-up」という会員制をとっていて、この会員数によって毎月月額料金が決まります。月額料金はネットの月額料金とHands-upの会費が含まれており、Hands-upの会費はHands-upの運営費や設備導入工事費、節義維持管理費に充てられます。ただし、ネットの設備導入工事費については、残額をHands-up会員で頭割りして支払いする必要があります。
月額料金だけを見ると非常に魅力的なプランのように思えますが、「NURO 光 for マンション」を利用するためには、すでにマンションでNURO光の設備が導入されていることが条件となります。つまり、建物の所有者が設備を導入したうえでNURO光の運営にエントリーを通し、審査に通過してる必要があるのです。
マンションにNURO光の設備が導入されていない場合は、「NURO 光 for マンション」に申し込むことはできないので「NURO光 G2V」を契約することになります。
実はこのプランは以前まで建物内に4人以上の利用者がいることが最低条件となっていました。2019年に変更があったばかりなので、まだ不明瞭な部分が残る料金プランです。
【正真正銘の世界最高速】10Gbpsプラン
NURO光 10G
プラン内容 | |
速度 | 10Gbps |
提供エリア | 東京、神奈川、静岡、大阪、兵庫、奈良の一部 |
利用可能な場所 | 戸建住宅と5階建て以下の集合住宅 |
契約事務手数料 | 3,000円 |
工事費 | 40,000円 (1,333円×30回の分割払い) →キャンペーンで実質無料 |
月額料金 | 6,480円 (初月無料) |
工事費相当分割引 | 1,334円割引×30ヶ月 |
契約期間 | 2年 |
契約解除料 | 9,500円 |
NURO光の謳い文句に最大2Gbpsとありますが、実はさらにその上の10Gbpsプランが存在します。ただし、こちらは関東と神奈川などのごく一部だけの特別な料金プランとなっており、簡単に利用できるものではありません。
その他のサービス、NURO 光 でんわ、実施中のキャンペーン等は同じ(工事費実質無料は2年間契約が条件)です。
上の表を見てもらえれば解るかと思いますが、通常のG2コースよりも料金が割高になる以外にはそこまで大きな差はありません。工事費用も30回払いが使える上にキャンペーンも適用できます。
こちらも自動更新なしの単年契約が可能ですが、工事費無料のキャンペーンは適用されません。
もっと他に難しい条件があるように思える最高速プランですが、やはり最大の難点は提供エリアが極端に狭いことでしょう。ちなみに提供エリアは少しずつ拡大しているようなので、今後に期待したいところです。
新プラン「10Gs・6Gs」
NURO光 10Gs・NURO光 6Gs
NURO光 10Gs | NURO光 6Gs | |
速度 | 10Gbps | 6Gbps |
提供エリア | 北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、静岡、大阪、兵庫、奈良、福岡の一部エリア | |
利用可能な場所 | 戸建て、5階建て以下のマンション | |
月額料金 | 5,743円 (初月無料) | 5,243円 (初月無料) |
事務手数料 | 3,000円 | |
工事費 | 60,000円 (1,000円×60回の分割) →実質無料 | |
契約年数 | 3年 | |
契約解除料 | 20,000円 |
2018年10月から提供開始された10Gbps・6Gbpsのプランがこちらの「NURO光 10Gs」「NURO光 6Gs」です。10Gプランは前述した「NURO光 10G」もあり、月額料金はNURO光 10Gs」の方が安いです。ただし、提供エリア、契約年数、工事費などの面では「NURO光 10Gs」の方がハードルが高くなっています。
上記は3年自動更新の場合の料金ですが、自動更新なしの契約を結ぶこともできます。契約期間がないので、いつ解約しても契約解除料は無料(開通月のみ日割りで請求)ですが、工事費が実質割引にならず、60,000円を全額支払う必要があります。
NURO光の提供するサービス3つ
NURO光の目玉はもちろん2Gbpsと言う高速通信ですが、それ以外にもサービスがいくつか提供されています。
1.無線LANとセキュリティサービスが標準装備
光コラボでもおなじみのネットとプロバイダが一本化されたセットサービスはNURO光でも導入されており、月額料金にプロバイダ料も含まれています。NURO光はソニーネットワークコミュニケーションが提供するサービスであるため、プロバイダはSo-netです。
その他に、最大450Mbpsの親機能標準装備の無線LANと最大5台まで利用可能のセキュリティサービス(カスペルスキー)が全てセットとなって月額基本料金4,743円で提供されています。セキュリティーサービスは申し込み後の追加の場合、別途月額料金が1台につき500円発生するので、忘れないようにしておきましょう。
2.NURO光の電話サービス
NURO 光 でんわ
工事費用 | 3,000円 | |
月額基本料金 | 北海道・関東 | 500円 |
関西・東海・九州 | 300円 | |
通話料 | 一般固定電話 | 7.99円/3分 |
ソフトバンク同士 | 無料 | |
付加サービス | 工事費用:無料~1,000円 月額料金:200円~900円 |
3.おうち割 光セット
本来ソフトバンクのスマホセット割はソフトバンク光のみのサービスですが、NURO光でも利用することが可能です。So-netの提携会社でもないソフトバンクの回線をなぜ利用できるのかと言うと、So-net側がソフトバンクの電話回線を借りていることが理由です。そのため、例外的にNURO光でもソフトバンクユーザーがセット割を適用することが可能なのです。
おうち割光セット割引額(月額)
通話基本プラン | |
データ定額 50GBプラス/ミニモンスター | 1,000円 |
スマ放題/スマ放題ライト | |
データ定額 50GB/20GB/5GB | 1,000円 |
データ定額(おてがるプラン専用) データ定額ミニ 2GB/1GB データ定額(3Gケータイ) | 500円 |
その他 | |
パケットし放題フラット for 4G LTE パケットし放題フラット for 4G パケットし放題フラット for スマートフォン パケットし放題MAX for スマートフォン 4G/LTEデータし放題フラット 4Gデータし放題フラット+ | 1,000円 |
パケットし放題フラット for シンプルスマホ (iPad 専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE (タブレット専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G | 500円 |
ワイモバイルは適用対象外
おうち割が使えることでNURO光がソフトバンクのネット回線と思われがちですが、先に説明したようにNURO光はSo-net(ソニー)のサービスです。ソフトバンクは電話回線のみを提供しており、ネット回線には一切関与していません。そのため、NURO光においてソフトバンクグループの子会社であるYahoo!BBが持つワイモバイルは対象外となっています。
工事は2回
工事は屋外と屋内の2回行われ、いずれも立ち合いが必要となります。これはまだNURO光の回線設備が整っていない、普及していないことも原因ですので致し方のないことと言えるでしょう。工事は大体1ヶ月をめどにして終了するので、2回目の工事が終了次第NURO光が利用開始となります。
NURO光は代理店からでも申し込める
申し込み窓口は、公式からならNURO光のページかSo-netのコース案内からNURO光を選択します。また、光コラボより規模は少ないですが、取り扱う代理店も存在しています。なぜここで取り上げるかと言うと、代理店では新規申し込みで高額なキャッシュバックが用意されているからです。
その中の一つで有名なのが、上記のアウンカンパニーです。申し込むだけで35,000円のキャッシュバックを受け取ることができ、不要な手続きやオプションは一切ないと言う優良代理店です。光コラボの代理店としても実績があり、人気の代理店としてもネット上の口コミでは有名な窓口です。
実施中のキャンペーン
- 月額料金が1年間2,980円
- 毎月1,334円の割引で実質工事費無料
- So-net設定サポートが1回無料
※ただし、「NURO光 G2V」契約が条件
NURO光の最大の難点は制約の多さ
月額費用はセットで考えたら十分安く、高額な工事費用もキャンペーンで賄えるNURO光のサービス自体は悪くない、と言うよりとても高水準のインターネットです。それでもやはりおすすめが難しいのは制約の多さが最大のネックとなっている点でしょう。特にNURO光 for マンションは入会者が少ないことで強制解約のリスクを背負うある意味博打となってしまい、到底ためらわれるサービスです。
しかし、順次提供エリアが拡大していき、今後の展開次第では難点が改善されていくことも当然見込めます。通常のNURO光が利用できる環境であれば特に問題も無く、世界最高速・高品質のインターネットを楽しむべきではあるでしょう。
ソフトバンクユーザーならソフトバンク光もおすすめ!
NURO光が残念ながら利用できない地域の方は、候補先としてソフトバンク光がおすすめです。こちらはおうち割がソフトバンク、ワイモバイルの両方が適用される上に前述のアウンカンパニーでも46,000円のキャッシュバック、41,000円のキャッシュバック+無線LANルーターor無線LAN中継機、PlayStation®4プレゼントの2パターンが用意されています。光コラボは新規だけではなく、転用でも15,000円もの高額金がもらえます。
ソフトバンク光の代理店にはアウンカンパニー以外に株式会社NEXTでもほぼ同条件で高額キャッシュバックが用意されており、代理店選びはこのどちらか2社から選ぶのがお得です。もしNURO光以外の候補先に迷ったのであれば、代理店で決めてしまうのも一つの方法です。ソフトバンク、もしくはワイモバイルユーザーならソフトバンク光をおすすめします。
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