ネットの解約理由は人それぞれですが、急な引っ越しなど何らかの事情で継続することができなくなり、やむなく解約するしかない状況もないとは限りません。急ぎ解約手続きをしなくてはいけない時に「解約方法が分からない!」なんてことにならないよう、今回はJCOMの解約方法について解説します。
JCOMの解約方法はHPではわかりにくい!?
JCOMを解約することになった時、まずはHPで解約方法を調べると思われます。しかし、解約手続きに関するページを見てもわかりにくく、リンクを辿っても同じページをぐるぐる回るだけ…。そんな経験はないでしょうか?
HPでは解約手続きに関することが書かれていても、実際に解約手続きまでに漕ぎつくのは困難なのです。「解約に関する相談・手続きをする」というところからリンクを辿ると地域選択など、色々と手順を踏む必要があって面倒なのが特徴です。
一番早い方法はフリーコール
JCOMはケーブルテレビのサービスなので、サービスを提供している地域ごとに受付窓口が違います。地域別に解約手続き窓口を調べればわかりますが、窓口別に電話番号も別々になっています。そのため、地域別で探すよりも、Q&Aの「解約に関する相談・手続きをする」に掲載されているフリーコールに電話をかけるのが手っ取り早い方法でしょう。
フリーコール
0120-914-000
受付時間:AM9:00~PM6:00【年中無休】
解約以外にも引っ越しやオプションの追加・変更など、様々な契約プランについての相談窓口も兼ねているので、契約関係で悩んだ時はこちらに連絡を入れましょう。
解約の流れと注意事項
解約の手続きはフリーコールから行えますが、その後の流れや必要事項はHP上からだとやはり分かりにくいのもJCOMの特徴です。HPで調べるのが面倒という方に、簡単に解約までの流れと注意事項を説明していきます。
解約日を決めたら撤去工事が始まる
電話でオペレーターと解約日を決定したら、設置した設備の撤去工事が始まります。この時に撤去する設備のある住宅や撤去箇所によって撤去工事費用が変わります。また、工事の日取りは時期によっても変わり、引っ越しのシーズン中は予定よりもだいぶズレることを想定して解約手続きを行っておくと良いでしょう。
解約方式 | 料金 | |
---|---|---|
戸建住宅 | 部分解約(1台のみ解約、1回線のみ解約を含む) | 2,000円(税抜) |
全解約(引込線撤去あり) | 6,000円(税抜) | |
電波障害一戸建て | 部分解約(1台のみ解約、1回線のみ解約を含む) | 2,000円(税抜) |
全解約(引込線撤去あり) | 6,000円(税抜) | |
集合住宅 | 部分解約(1台のみ解約、1回線のみ解約を含む) | 2,000円(税抜) |
全解約(引込線撤去なし) | 2,000円(税抜) | |
集合住宅 直接配線方式 | 全解約(引込線撤去あり) | 6,000円(税抜) |
上の図は撤去工事費用の表を公式から抜粋したものですが、JCOMからの解約であれば基本的には全解約となります。撤去工事費用自体はそこまで高くはありませんが、問題はこの後の契約解除料金です。
JCOMの違約金について
JCOM自体の解約となれば、現在契約している全ての契約を解除する手続きに入ります。ここでクローズアップされるのが各種の解除料金です。JCOMのネットサービスは利用期間が設定されており、契約しているプランによって解除料金も変わってきます。
契約プラン | 一戸建て (2年間) | 集合住宅 (1年間) |
---|---|---|
スマートお得プラン スマートお得プラン+ スマートお得プランEX スマートお得プランEX+ | 20,000円(税抜) | 10,000円(税抜) |
J:COMオンデマンド メガパック | 3ヶ月未満での解約は1ヶ月分の利用料金の支払い | |
スマートお得プラン ミニ+ スマートお得プラン ミニ | 8,500円(税抜) | 3,500円(税抜) |
スマートお得セレクト スマートお得セレクトEX | 3サービスまたはTVとNET 15,000円(税抜) | 3サービスまたはTVとNET 10,000円 |
TVとPHONEの2サービス 4,500円 | TVとPHONEの2サービス 3,500円(税抜) |
上の表で見ればスマートお得プランが一番高額となり、どのサービスも一戸建てでの契約が解除料金が高くなります。それぞれ住宅や契約プランごとに継続利用期間が違い、更新月以外の解約には解除料金が発生するので気を付けましょう。
解除料金が発生しない契約更新月は契約開始月から継続利用年数後の同月かその前月となっており、この2ヶ月間で解約するのがベストとなります。戸建ては2年、マンションは1年と覚えておくと分かりやすいでしょう。
ネット、TV、地震速報には最低利用期間が6ヶ月ある
JCOMのサービスには継続利用年数以外にも最低利用期間が設定されており、ネット、TV、緊急地震速報の3つには半年間の利用が義務となっています。利用期間に満たない場合での解約は、残余期間の基本料金を請求されることになり、2ヶ月で解約した場合は4ヶ月分の月額料金を支払うことになります。
JCOMの月額料金に日割りはない
JCOMの月額基本料金に日割りという支払い方法はなく、解約した日に関わらずその月の月額を全額支払うことになります。月の初めに解約しようが月末に解約しようが全て同額となるので、できれば月末に解約したほうが出費は最小限に抑えられます。
撤去工事の日にレンタル機器を返却する
撤去は出張工事となるので、その時にJCOM技術員の方にレンタルしていた機器をすべて返却することになります。セットトップボックスなどの機器は全て大切に保管しておきましょう。
機器の破損・紛失・返却がない場合は高額な損害金が発生する
ここで特に注意するのがレンタル機器の扱いですが、仮に機器の破損や紛失、返却が行われない場合には各機器に対しての高額な損害金が発生することになります。
セットトップボックス | 19,000円/台 |
HDR用セットトップボックス | 44,000円/台 |
HDRプラス用セットトップボックス | 65,000円/台 |
ブルーレイHDR用セットトップボックス | 82,000円/台 |
160Mケーブルモデム | 4,000円/台 |
無線LAN用ケーブルモデム | 4,000円/台 |
EMTA:(J:COM PHONE プラス用) | 7,000円/台 |
リモコン(各セットトップボックス用) | 3,000円/個 |
上の表を見ればわかると思いますが、セットトップボックスが高性能になるほど高額になり、台数分の支払いが請求されることとなります。各種一つでも欠けていればそれに応じた損害金が発生してしまうので、できればキレイな状態で必ず保管しておきましょう。
解約したらJCOMのメールアドレスや電話は使えなくなる
解約の流れはここまでですが、一転注意しておかなくてはならないことがあります。JCOMを解約すればJCOMのサービスが使えなくなるため、メールアドレスや電話、場合によってはテレビも映らなくなります。
メールアドレスやJCOM PHONEでの番号は解約と同時に消滅してしまいますが、テレビはアンテナの再設置、もしくは共同アンテナがあれば通常通りに映すことができます。解約後はこれらのサービスが使えなくなることも想定しておかないとなりません。
番号ポータビリティサービスで電話番号を引き続き使える
JCOM加入以前にNTTの加入電話を持っている方に限りますが、ポータビリティを利用すれば電話番号を維持させることが可能です。アナログ戻しと言われるこの方法は、JCOMに加入前のNTT回線の休止が必要となるため、加入後では番号の維持が不可能になってしまうなど注意点もあります。
詳しくはこちらの記事でも紹介していますので、JCOM PHONEを利用中で番号を継続して使いたい方はこちらを参考にしてみてください。
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光回線にはオプションサービスとして、光回線を使ったIP電話サービスが用意されています。フレッツ光回線を使ったひかり電話はNTTの電話加入権を必要とせず、フレッツ光と契約すれば誰でも自宅に固定電話を置け ...
違約金の支払いを防ぐ方法
JCOMからの解約で違約金を防ぐ方法は正直なところ、更新月での解約以外にはありません。しかし、ある方法を選べば実質違約金を無料にする方法がないわけではありません。その方法とはズバリ、キャッシュバックです。
ソフトバンク光のあんしん乗り換えキャンペーンを使う
ソフトバンク光では他社回線から乗り換えた場合に、前回線で発生した違約金を最大10万円まで負担してくれるあんしん乗り換えキャンペーンを実施しています。契約解除料、撤去工事費、初期費用の分割金などが対象となっており、JCOMで発生した違約金も十分余裕をもって負担してくれます。
違約金の金額に応じた支払いとなりますが、端数分はそのままキャッシュバックとして受け取ることもできるため、とてもお得なキャンペーンです。ただし、損害金に関しては対象外になる可能性が高いのでレンタル機器の管理には十分気を付けましょう。
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ソフトバンク光のあんしん乗り換えキャンペーンの仕組みとは?
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auひかりのスマートサポートは適用対象外
auひかりにも最大3万円まで負担してくれるauスタートサポートが実施されていますが、JCOMでは適用されないキャンペーンですので注意が必要です。
キャンペーンの注意書きにはっきりとauスマートバリュー対象、KDDI指定のケーブルテレビと書かれており、JCOMはぴったりとあてはまってしまうのです。auユーザーにとっては残念なことですが、高額な違約金が発生してしまった場合はトレードオフできる方を選ぶべきでしょう。
代理店のキャッシュバックを狙う
光回線を取り扱う代理店では高額なキャッシュバックを実施しているところも多く、先に挙げたソフトバンク光は特に高額キャッシュバックが多いことでも有名です。正規代理店ではソフトバンク光の公式キャンペーンも同時に受けられるため、乗り換え先の光回線にソフトバンク光はおすすめなのです。
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上記2社はソフトバンク光の正規代理店で、高額キャッシュバックと簡単手続きで人気の高い株式会社NEXTとアウンカンパニーです。こちらは公式キャンペーンに2種類の2選べるキャッシュバックが受け取ることができ、不要なオプションや面倒なキャッシュバック申請が一切ないのが魅力の申し込み窓口です。
ソフトバンク光以外の回線も扱っており、乗り換え先を探している時はこちらの2社から選ぶのがおすすめです。
ソフトバンク光は開通工事中もWi-Fiが無料でレンタルされる
違約金負担以外にもソフトバンク光をおすすめする理由が「開通前レンタルサービス」がある点です。開通工事期間中はネットを使えないのが一般的ですが、こちらのサービスは期間中にソフトバンクAirを無料でレンタルしてくれるというソフトバンク光独自のサービスです。
申し込み時の契約フォームでチェックを入れるだけで開通前レンタルを利用することができ、ソフトバンクAieが使えない時はPocket Wi-Fiを代替えでレンタルしてくれる便利なサービスです。
これさえ利用すれば、時期や天候によって延期されることも多い開通工事期間中も快適なネット生活を送れます。工事後はそのままソフトバンク光へと移行することができるので、ストレスのない乗り換えが可能です。
JCOMを解約してもストレスなく気軽にネットを再開できるので、次の乗り換え先にはソフトバンク光をおすすめします。
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知りたいことが一目で分かる!ソフトバンク光の総合情報まとめ
一般家庭にも普及したインターネットの現在の主流は光回線です。2015年の光コラボの開始以降、ほぼNTTの独占状態だったネット市場もだいぶ変わり、今やネットを自由に選べる環境となりました。そこで今回、光 ...