インターネットの黎明期より大手プロバイダとして人気もあり、月額基本料金が安いこともその理由の一つです。しかし、光コラボの開始以降はネットはユーザーが選べる時代となり、一つにこだわる理由も薄れました。他に魅力を感じたり、現在のサービスに不満を感じるようなら乗り換えを検討する時期なのかもしれません。今回はアサヒネット光の解約についてご説明します。
Contents
アサヒネット光の解約手順
アサヒネット光を解約するためには事業者が指定する手順を踏む必要があります。公式HPにも手順は書かれていますが、ここで一旦詳しくまとめてみました。
インターネットサービスを解約する場合
本来アサヒネットはプロバイダ事業者であり、アサヒネット光はプロバイダが提供するインターネットサービスです。ここではアサヒネット光の解約のみに絞って説明します。アサヒネット光の解約・退会には電話、もしくはメールフォームからの申し込みとなります。メールフォームの場合は返信待ちになるので、早急な解約を望む方は電話の方が応対は早いです。
0120-577-757 受付時間:10:00~17:00 |
解約の際にはASAHIネットIDが必要になる場合があるので、解約の際には準備しておくとスムーズな手続きが可能になるでしょう。
初期契約解除制度の適用
アサヒネット光は初期契約解除制度の対象サービスでもあり、契約日を含む8日以内であれば違約金が発生することなく契約を解除することができます。
強引な加入などで臨まない契約をした場合はこの制度を利用して、早急な解除請求を求めると良いでしょう。ただし、フレッツ光からの転用の場合、初期契約解除を適用した後に改めてアサヒネット光に契約した場合は初期費用に3万円が請求されます。そのため、余計な出費を出さないためにも、本当に必要がない時以外は適用しないほうが良いでしょう。
また、契約解除の書面送付手数料は自己負担になる他、フレッツ光の工事費の残額は一括請求になることも考慮しておきましょう。
初期契約解除の書面送付先
〒104-0061 東京都中央区銀座 4-12-15 歌舞伎座タワー21 階 株式会社朝日ネット カスタマーサポート |
解約による違約金の清算
解約方法は前述の方法で行えますが、受理された後にはそれまで利用していた契約についての清算が始まります。解約時に発生する解除料金など、ユーザーが一番気にしている部分について解説しましょう。
工事費用の分割金残額は一括請求
アサヒネット光の新規申し込みによる工事費用、もしくはフレッツ光の工事費用を分割払いにした際の工事残額は解約時に一括請求になります。アサヒネット光の公式ページでは、転用を前提に説明されているので新規申し込みによる工事費用は意外と知られていません。しかし、規約を読んでみると工事費用に関しての記述があるので、こちらについて説明します。
ホームタイプ | 18,000円 初回3,000円+500円/30回 |
マンションタイプ | 15,000円 初回3,000円+400円/30回 |
アサヒネット光からの場合 | 24回払い ホームタイプ:750円/24回 マンションタイプ:625円/24回 |
アサヒネット光の工事費用はフレッツ光や移転工事費用と同額なので合わせて説明します。フレッツ光は最大で30回払いですが、アサヒネット光からの場合は24回払いになります。月々の支払う金額や支払い回数が入口次第で変わってきますが、トータルでは同じ額になります。
このことから、最低利用期間はフレッツ光からなら30ヶ月(2年半)、アサヒネット光からなら24ヶ月(2年間)と言うことになります。
契約プランによって発生する各種解約金
アサヒネット光には割引プランのスタートキャンペーンやauセット割などがあり、それぞれに最低利用期間が設定されています。利用期間内での解約には違約金が発生するので、発生条件について解説します。
キャンペーン | 最低利用期間 | 違約金 |
新規:AsahiNet 光 ファミリーコース/マンションコース | 開通月を含む12ヶ月 | 9,500円 |
転用:AsahiNet 光 ファミリーコース | 2,500円 | |
auセット割 | 1年ごとの更新 満了月の翌月が更新月 | 9,500円 |
上記が主なアサヒネット光の違約金になりますが、一般的な長期割引プランとはちょっと違うところも変わっているところです。アサヒネット光にはかんしゃ割という永続的に月額割引がされるプランもありますが、こちらは3年目以降で適用される長期継続の人に文字通り感謝する割引プランです。アサヒネット光では主に短期契約者に課せられた違約金が中心になっているように思われます。
この中で少し違うのがauセット割ですが、こちらはauスマホと同時契約することでネットの月額料金が最大1,200円割引されるサービスです。こちらは1年ごとの更新となり、契約満了月の翌月以外での解約には9,500円の違約金が発生します。アサヒネット光を解約する際には、通常の契約プラン以外にもスマホとのセット割にも注意したほうが良いでしょう。
解約後の注意点
無事解約の手続きが済んだところで、後は解約までの日を待つだけとなります。解約手続きを済ませたからと言って全てが終わったわけではなく、ここからサービス停止までにいくつか済ませておかなければならないことが残っています。意外と忘れがちな解約後の注意点について触れていきましょう。
当月末の退会は15日締め
もっとも忘れやすいのが解約(退会)日の締め日です。アサヒネットでは全ての接続サービスの締め日が15日までとなっており、16日以降は翌月受付となってしまいます。支払い請求も翌月分が請求されてしまうので、15日以前に解約手続きを済ませておきましょう。
なお、退会受付のメールはアサヒネットのメールアドレス宛に届くので、こちらを確認しておくと良いでしょう。
撤去工事日がズレ込むと費用が発生する場合がある
解約手続きの電話の段階で解約から撤去工事の日取りの案内が行われます。この時、指定の日時に撤去工事が行われない場合、再度派遣が必要となって手数料としての撤去工事費用が発生する場合があります。また、自宅のネット環境によっては工事が難しいと判断された場合にも追加費用が発生する場合があります。解約案内の時に撤去工事についてしっかりと確認しておきましょう。
レンタル機器は撤去工事の日に回収・送付する
撤去工事の日に派遣されてくる技術員がレンタル機器を回収します。無派遣工事の場合には回収キットが送付されてくるので、同梱の送付先に郵送する必要があります。この時にレンタル機器の回収、郵送が行われない、もしくは破損・紛失などがあった場合には多額の損害金が発生するケースもあります。レンタル機器は解約の日まで大切に保管しておきましょう。
メールアドレスや電話番号を継続したい場合
アサヒネットが提供するメールアドレスやIP電話サービスは解約・退会と同時に消滅してしまいます。ある手続きをしておくことで解約後も継続して使えます。その方法について下端に紹介しましょう。
メール・ブログコースに変更する
アサヒネット光は解約しても、アサヒネット自体には退会せずにサービスを使い続ける方法です。こちらのコースに変更すればネット回線を乗り換えてもメール・ブログサービスを継続して使うことができます。
メールは月額300円で継続することができ、ブログサービスは10MBまで無料・5MBごとに月額180円の追加課金で利用できます。こちらの利用にはアサヒネットの会員IDが必要になり、退会するとIDが消滅してしまいます。メールアドレスを残したい場合は、退会ではなく解約を選択しましょう。
アナログ戻しで電話番号を継続
ひかり電話サービスはNTTのアナログ電話回線を残している状態であれば、電話番号をポータビリティを利用して継続させるアナログ戻しが可能です。
- アサヒネット光に入会前にNTTからアナログ番号を発行してもらっている
- 現在アナログ回線を休止中である
- 解約前にNTT回線を復活させる
- ポータビリティ料(3,000円)が必要
アナログ戻しの条件にはいくつか面倒な手続きを踏む必要があり、ポータビリティ料が必要と言うこともあってどうしても電話番号を残したい時以外にはおすすめしません。詳しくはこちらで紹介していますので、よければ参考にしてみてください。
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ネットの乗り換えで電話番号を継続したいならアナログ戻しを試そう!
光回線にはオプションサービスとして、光回線を使ったIP電話サービスが用意されています。フレッツ光回線を使ったひかり電話はNTTの電話加入権を必要とせず、フレッツ光と契約すれば誰でも自宅に固定電話を置け ...
違約金を支払わずに済む方法
スタートキャンペーンや工事費用の分割費用など、細かい点を除けば違約金は回避できます。しかし、全ての人が違約金が発生しない状況で解約・退会できるとは限らず、図らずも違約金が発生するケースも考えられます。そこで今回、いくつかの違約金を支払わずに済む方法を紹介しましょう。
他社回線の乗り換えキャンペーンを利用する
一番手っ取り早い方法がこちらです。アサヒネット光を解約し、他社回線に乗り換えを検討しているのであれば乗り換えキャンペーンを利用するというのがおすすめです。ソフトバンク光とauひかりでは他社回線からの乗り換え時に発生した違約金を負担する乗り換えキャンペーンを実施しており、まだ他の回線を決めかねているのならキャッシュバック目的で決めるのも良いでしょう。
ソフトバンク光のあんしん乗り換えキャンペーン
ソフトバンク光で行われてるあんしん乗り換えキャンペーンは、他社回線で発生した違約金を最大10万円まで負担してくれます。工事費用の分割金、契約解除の違約金、撤去工事費用まで含まれ、違約金の端数はキャッシュバックとしてそのまま受け取ることも可能です。
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ソフトバンク光のあんしん乗り換えキャンペーンの仕組みとは?
ソフトバンクの公式サイトでは、新たにソフトバンク光かソフトバンクエアーを申し込むと、乗り換え時に発生した他社回線サービスへの違約金や撤去工事費を満額還元する「あんしん乗り換えキャンペーン」を実施してい ...
auひかりのauスタートサポート
auひかりではソフトバンク光と同じように発生した違約金を最大3万円まで負担してくれます。auスタートサポートはauスマートバリュー対象回線には適用されませんが、アサヒネット光はauセット割ですので十分適用されます。負担金はソフトバンク光よりも少ないですが、auキャリアを利用している人は乗り換え後にスマホのセット割を利用することもできるので、こちらもおすすめです。
代理店のキャッシュバックを利用する
ネット回線の申し込み窓口は代理店でも用意されており、代理店から申し込めば公式にはない高額のキャッシュバックを受け取ることが可能です。特にソフトバンク光では正規代理店からなら公式キャンペーンと代理店のキャンペーンを同時に適用される2大キャンペーンが実施されています。
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今回紹介する上記の株式会社NEXTとアウンカンパニーの2社は新規申し込みで2種類のキャッシュバックキャンペーン、転用にもキャッシュバックが用意されています。申し込むだけでキャッシュバック申請が完了し、振り込みも最短で2ヶ月とお手軽なのが人気の代理店です。
ソフトバンク光は開通前でもWi-Fiが使える!
さらに注目すべき点は、ソフトバンク光に申し込めば開通工事期間中はWi-FiのソフトバンクAirを無料で貸出してくれることです。これによって乗り換え後の工事中もネットに触れないという状況を防ぎ、開通前から開通後まで隙間なくネットを楽しむことが可能です。
開通前レンタルは申し込み後の契約フォームに記入事項があり、チェックをすれば誰でも利用することが可能です。万が一ソフトバンクAirが利用できないエリアでも、その場合はPocket Wi-Fiが代わりに送られてきます。ですので、ネットに触れないなんてことはまずありません。
このようにソフトバンク光にはメリットも多く、他社回線からの乗り換えもストレスなくスムーズに行えます。アサヒネット光からの乗り換えを検討中の方は、次のネットの候補として強くおすすめします。