インターネットを利用する多くの方が注意しなくてはいけないウイルス問題。もしもウイルスに感染してしまったら、大事なファイルの消失、個人情報の流出など致命的な事態が起こらないとも限りません。そういったトラブルの予防策の一つにウイルスソフトの導入と言う方法があります。今回はソフトバンク光で用意されているBBセキュリティについてお話します。
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ソフトバンクのセキュリティオプション
ソフトバンクのオプションサービスとして、BBセキュリティと言うセキュリティソフトが用意されています。インターネットの脅威から大事なパソコンを守るために、年々高度化するマルウェアなどに対するウイルス対策ソフトは入れておくと安心です。
ウイルス対策ソフトのオプションサービスは決して加入する必要はなく、自前で用意したものを使用しても何ら問題はありません。市販されているウイルスソフトは様々な会社から販売されており、ネット初心者にはどれを選べば良いのか迷ってしまうことでしょう。特にメーカーにこだわりがなければ、BBセキュリティに加入してしまうのも一つの方法です。
BBセキュリティってなに?
ソフトバンクのウイルス対策ソフトのBBセキュリティとは、ソフトバンク独自のセキュリティと言うわけではありません。BBセキュリティと言う名前自体はソフトバンクの提供するセキュリティオプションの総称で、ソフトバンク光、ソフトバンクAir、Yahoo!BBと言ったソフトバンクグループのインターネットで提供されています。
セキュリティソフトの中身はSymantec社やMcAfee社のソフトウェアになります。ウイルスソフト自体はパソコン関連のショップやAmazon、楽天などのECサイトやオンラインショップでも普通に売られている商品です。
BBセキュリティのソフト別比較紹介
オプションサービスのBBセキュリティはSymantecとMcAfeeの2種類が採用されています。既に市販のセキュリティソフトを使用している方には会社で選んでいるケースもあると思われますが、改めてオプションサービスとしての2社を比べてみましょう。
BBセキュリティのラインナップ
ラインナップ | Symantec | McAfee |
オールインワン型 総合セキュリティタイプ | BBセキュリティ powered by Symantec™ Plus Win・Mac・Android用 | - |
1ライセンス 570円/月 最大10ライセンス 1ライセンスで端末3台 | ||
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総合セキュリティタイプ | BBセキュリティ powered by Symantec™ | BBセキュリティ powered by McAfee® |
1ライセンス 490円/月 最大10ライセンス 1ライセンスで端末3台 | 1ライセンス 490円/月 最大1ライセンス 1ライセンスで端末3台 | |
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ウイルス対策タイプ | - | BBセキュリティ powered by McAfee® Lite |
1ライセンス 320円/月 最大1ライセンス 1ライセンスで端末3台 | ||
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モバイル セキュリティタイプ | BBセキュリティ Internet SagiWall (Android版) | BBセキュリティ for Smart Device powered by McAfee® Android用 |
1ライセンス 300円/月 最大10ライセンス 1ライセンスで端末1台 | ||
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ウイルスソフトはOSごとに対応しているものとそうでないものがあり、基本はWinとAndroid端末で使えます。BBセキュリティは現在スマホ端末ではAndroidのみの対応となっており、Mac版もオールインワン型のSymantec Plusにのみ対応しています。
オールインワン型は今のところSymantecのみとなっており、こちらはWindows、Mac、Androidと対応OSが多いのも特徴です。SymantecとMcAfeeは同じセキュリティタイプで月額料金が同額でも、1ライセンスで対応できる端末数がSymantecの方が多胃と言う違いがあります。
利用できるソフトウェアはMcAfeeにはオールインワン型がなく、Symantecにはウイルス対策特化型がありません。SymantecにもBBセキュリティpowered by Symantec™ Liteというウイルス特化型ソフトウェアがありましたが、2014年9月30日で申し込み受付を終了しています。
BBセキュリティはどれを使うのが良いの?
SymantecとMcAfeeと言う名前で分けるとピンとこない人が多いと思われますが、Symantec=ノートン、McAfee=Intelセキュリティというウイルスソフト名で説明すれば想像しやすいと思います。どちらも既製品のパソコンにはインストールされていることが多く、一度は使ったことがある人もいることでしょう。
ソフトウェアの機能に大きな違いはありませんが、Symantecの方が対応しているOSや導入できる端末の最大数が多いという特長があります。月額料金や機能に大差がない場合はコスパで選んでも問題はないでしょう。もしくは、いつも利用しているブランド(ノートン、Intel)や好みに合わせても良いと思います。
セキュリティソフトはオプションと自前とどっちが安い?
これからインターネットを始める人にはセキュリティソフトは必須と言っても良い最低限の対策ソフトです。ソフトバンクのオプションで用意されているBBセキュリティのソフトウェアは、前述のように既製品にはインストールされていることの多いセキュリティソフトです。SymantecもMcAfeeも初心者入門用とも言えるソフトウェアなので、どちらも問題ない機能を備えています。
では、オプションで加入した場合と購入するのではどちらが安上がりなのか?コスト面で比較してみましょう。
コストで比較
BBセキュリティは1ライセンスごとに300円~570円の月額料金が請求されます。対して市販品の方は年単位での継続利用を想定しているので、一見の商品価格はオプション料金に比べて高額になります。それでは、同じ期間で利用した場合の1月にかかる金額で比較するとどうなるでしょう?
ノートン | McAfee |
ノートンアンチウイルス ベーシック Windows限定 | McAfee® リブセーフ™ Windows、Mac、Android、iOS対応 |
1年版 1,980円 1ライセンスで端末1台 | 1年版 8,208円(税込) 30日間無料体験版〇 利用台数無制限 |
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ノートンセキュリティ スタンダード | McAfee® インターネット セキュリティ Windows、Mac、Android、iOS対応 |
1年版 3,230円 1ライセンスで端末1台 | 1年版 7,180円(税込) 30日間無料体験版〇 利用台数無制限 |
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ノートンセキュリティ デラックス | McAfee® スモール ビジネスセキュリティ Windows、Mac、Android、iOS対応 |
1年版 5,480円 1ライセンスで端末3台 | 1年版 8,208円(税込) 1ライセンスで端末25台 (スマホは無制限) |
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ノートンセキュリティ プレミアム | McAfee® アンチウイルス |
1年版 7,980円 1ライセンスで端末5台 | 1年版 2,916円(税込) 30日間無料体験版〇 1ライセンスで端末1台 |
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上記はSymantecとMcAfeeの代表的な商品を特徴的な機能を挙げて比較したものです。今回比較するのは1年版ですが、3年版も希望すれば選べます。市販のセキュリティソフトは製品版とDL版の2種類が選べて、継続したい時は自動更新も可能です。
BBセキュリティとの違いは、市販品は1つのライセンスで複数台の端末に対応しているものが多い点に気が付くことでしょう。特にMcAfeeだとスマホ端末は無制限だったり30日間の無料体験版があるのも特徴的です。何より、1ヶ月の月額料金で考えればいずれのセキュリティソフトもBBセキュリティよりコストが安いのです。
月額計算で比較
Symantec | Symantec Plus 570円/月 最大3台 | Symantec 490円/月 最大3台 | Internet SagiWall 300円/月 1台まで | - |
McAfee BBセキュリティ | McAfee 490円/月 最大3台 | McAfee Lite 320円/月 最大3台 | for Smart Device 300円/月 1台まで | - |
ノートン | セキュリティ プレミアム 7,980円(税込) 665円/月 最大5台 | セキュリティ デラックス 5,480円(税込) 457円/月 最大3台 | セキュリティ スタンダード 3,230円(税込) 269円/月 1台まで | アンチウイルス ベーシック 1,980円(税込) 165円/月 1台まで |
McAfee 製品版 | リブセーフ 8,208円(税込) 684円/月 台数無制限 30日無料体験あり | スモール ビジネス セキュリティ 8,208円(税込) 最大25台 スマホは無制限 | インターネット セキュリティ 7,180円(税込) 598円/月 台数無制限 30日無料体験あり | アンチウイルス 2,916円(税込) 243円/月 1台まで 30日無料体験あり |
それぞれを月額料金で比較したところ、製品版はいずれもオプション料金最高値よりも高額となりますが、ノートンは最大5台、McAfeeに至っては無制限、30日間無料体験もついており、同額のスモール ビジネスセキュリティでも最大25台、スマホは無制限で利用できます。
BBセキュリティは多くても1ライセンス最大3台、iOSに対応していないなどの制限もあり、製品版はBBセキュリティにはない機能も多くついています。多機能セキュリティソフトを複数台使いたいのであれば市販されている商品を買った方が安上がりになります。
今回比較に引用した商品は公式からの定価で比較しています。割引商品や他のセキュリティソフトを選べばさらに月額費用を抑えられる可能性もあります。
BBセキュリティはネット契約で初月無料
既に自分でセキュリティソフトを用意している場合は、わざわざ月額料金を払ってまで使う必要はないでしょう。しかし、ソフトバンク光やソフトバンクAirを新規で申し込むとBBセキュリティを含む有料オプションが最初の1ヶ月間無料で利用が可能です。
セキュリティソフトでどのようなことができるのか、製品版McAfeeのように1ヶ月間のお試し期間と考えて使ってみるのも良いでしょう。注意点として、無料体験版と違って1ヶ月を過ぎると自動更新となってオプション料金が請求されます。しかも、オプション初月無料に含まれるのはBBセキュリティだけではないので、他の有料オプションと合算した料金を請求されます。
初月無料オプションはネットの利用開始即日解除が可能なので、必要ないものは早めに解除しておきましょう。
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セキュリティソフトは自前で用意したほうが安くなる
ソフトバンクのセキュリティオプションについて解説してきましたが、結果的には製品版のセキュリティソフトを購入したほうが安くなるという結果に落ち着きました。オプション加入の場合はいつでも解除することができる一方で、「iOSでは使えない」「製品版に比べると割高」と言ったデメリットがあります。
ネット初心者が最初に使う分には問題ありませんが、慣れてきた頃には他のセキュリティソフトを調べてみたほうが将来的には良いでしょう。ソフトバンクのネット回線を契約する時に要注意なのが、セキュリティオプションが初月無料に含まれている点です。
公式以外でのネットの申し込みはオプション項目に要注意
先にも触れましたが、ソフトバンクでは新規のネット契約にはオプション初月無料の特典がついています。この特典と言うのが曲者で、申し込み窓口によっては初月無料と言うことを口実にオプション契約を迫ってくるケースが非常に多いのです。
口頭でオプション契約に触れるのはまだ良い方で、悪質なところになると無断でオプション契約をしてくる窓口も残念ながらあるのです。押しが強くて断れない場合は、契約後の利用開始した即日に解除するべきでしょう。また、何も言わずに勝手に契約をしている代理店などの存在も少なからず存在するので、契約後は念のため自分の契約状況を確認しておきましょう。