光コラボの登場以降は様々な企業が通信事業に参入しています。CMや雑誌でよく見る名前や意外な企業の名前など、光コラボの参入社名を見るだけでも面白いものがあります。その中の一つにenひかりと呼ばれる新規参入光回線を見つけました。enひかりは参入してから日の浅いネットですが、既に「業界最安値」と噂されている光コラボなのです。
今回はenひかりについてご紹介します。
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費用は業界最安クラスの「enひかり」とは?
enひかりという光コラボをご存知の方はまだそれほど多くはないと思われます。もしくは、噂で聞いたことはあるけど、どんなサービスなのかまでは詳しくは無いのではないでしょうか?それもそのはず、enひかりは2017年9月19日にスタートしたばかりの新規参入なのです。まだ提供開始からわずかしか経っていないのです。
こちらのenひかりですが、「ネット代が業界最安」と既に評判になっているのです。まずはenひかりを知らない方のために、どんな会社なのかを説明していきます。
本社はインターネットの総合代理店
enひかりの運営会社は東京板橋区にある株式会社 縁人(エンジン)という企業です。有線から無線まで、インターネット回線の取り扱い販売を10年以上続けているインターネットの総合代理店です。初めて名前を聞いたことのある方も多いと思われますが、インターネットのノウハウを積んだれっきとした通信事業者なのです。
多角化するインターネット業界の中で「サービスをシンプルに分かりやすく」「より安く」を掲げて光コラボに参入したことを騙っています。そんな理念の元に実現したのが業界最安のインターネットです。
enひかりのサービスをチェック
enひかりが掲げている安くて分かりやすいインターネットですが、一概に安いと言っても様々です。エキサイト光やDMM光など、安い光回線は他にもあります。ただ安いと言うだけでは、目の肥えたネットユーザーたちにはすぐに忘れられてしまうでしょう。徹底的にシンプルにすることで料金を安くしただけであれば、前述の光回線や他の安い光回線を選んでも良いわけです。
それでは、enひかりが提供しているサービスを見ていきましょう。
enひかりの初期費用
戸建住宅 | 新規:15,000円 屋内新設なし:7,600円 派遣工事なし:2,000円 |
マンション NTT東日本:4世帯以上 NTT西日本:6世帯以上 | |
事務手数料 | 新規:3,000円 転用:2,000円 |
まず、初期費用からですが、戸建てとマンションどちらのタイプも工事費用は同じです。フレッツ光の工事費用で比較すると、従来だと戸建てが18,000円でマンションが15,000円となるはずです。ですが、enひかりはフレッツ光のマンションタイプの費用でどちらのタイプでも工事を行っています。事務手数料を見ると転用の場合なら1,000円安い2,000円で設けています。
戸建て・マンション共に同額と言えばソフトバンク光が思い浮かびますが、あちらは光コラボの中でも高額の工事費用です。enひかりは全く逆の安くしています。事務手数料も転用に限りですが、安くしているというのは珍しいことです。
ネットの初期費用はどこも高いものですが、その中でもひと際安いとなればやはり印象が違ってきます。
enひかりの月額料金
戸建住宅 | 4,300円(税別) |
集合住宅 NTT東日本:4世帯以上 NTT西日本:6世帯以上 | 3,300円(税別) |
無線LAN | 300円/台(税抜) |
ホームゲートウェイ | 200円/台(税抜) |
戸建て住宅の料金は総じて5,000円台が多いのですが、enひかりでは1,000円近く安い4,300円となっています。マンションタイプはさらに安く、これだけ安ければ業界最安値と言われるのも納得します。オプションで無線LAN機能付きのルーターもレンタルしており、自前の用意があるならホームゲートウェイを含めて費用は発生しません。
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![]() ※画像は公式サイトより引用 |
2017年7月20日の時点でenひかりが調べた公式サイトで紹介されている他社比較がこちらになります。確かにこれを見るとかなり安いことが確認できます。一つだけ注意点があるとすれば、上の図は自動更新契約ではない単年の料金プランでの比較となっており、ソフトバンク光の料金が実際より100円高く表示されています。ミスだとは思いますが、それでも十分安いことには変わりません。
契約期間・契約解除料はなし!
さらに驚くことにenひかりでは契約期間が設定されておらず、いつ解約しても契約解除料が発生しないというメリットがあります。これだけ安くてしかも最低利用期間が無いとなれば、俄然興味を持つ方も多くなるでしょう。
フレッツ光から転用による分割工事費用の残債を持ち越している場合は、当然のことながら解約時に一括請求となります。
3泊4日無料のWiFiレンタルを提供している
※画像は公式サイトより引用
enひかりでは独自のサービスとしていつでもWiFiレンタル3泊4日無料サービスを行っています。光コラボでWi-Fiを提供しているネットは珍しくはありませんが、無料で提供しているのはenひかりならではです。
3泊4日というのは旅行や出張など、旅先でのネット利用を想定してのサービスとして提供されており、最短で申し込み翌日に手元に届くようにされています。無料には条件があり、1泊2日以上の利用が必要となり、+3泊4日分が対象となります。また、無料利用は年3回までと上限は決められています。希望があればレンタルは2年間行っており、1日390円で提供されています。
こちらのサービスを1泊2日で注文すれば5泊6日で利用できます。回線は無制限のUQ WiMAXと月間7GBのau4GLTEの両方を利用でき、WiMAXなら最大通信速度440Mbpsで利用できます。
送料870円は自己負担となるので、そこだけは注意しておきましょう。
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enひかりのオプションサービス
enひかりはフレッツ光を使った光コラボです。そのため、光コラボ同様に光電話や光テレビへの申し込みも可能です。オプション料金は他社の光コラボと同じものが用意されており、こちらは残念ながら最安というわけではありません。設定やトラブルのリモートサポートや生活の悩み解決をサポートするライフサポートなども用意しており、基本的な光コラボと同様のサービスを提供しています。
enひかり電話 | 初期費用 | 1,000円(税別) |
ポータビリティ | 2,000円(税別) | |
月額料金 | 500円(税別) | |
enひかりテレビ | 月額料金 | 660円(税別) |
単独契約 | 7,500円(税別) | |
光回線と同時契約 | 3,000円(税別) | |
共聴設備接続工事 2~4台まで | 19,800円(税別) | |
スカパーJSAT施設利用登録料 | 2,800円(税抜) | |
enひかりライフサポート | 500円(税抜) | |
enひかりリモートサポート | 500円(税抜) |
enひかりの申し込み方法
今回の記事でen光を初めて知った方、業界最安値に興味が湧いた方で申し込みを検討される方も居るかと思います。enひかりの申し込み方法は公式サイトよりWEBか電話で受け付けており、特に条件などはありません。転用の場合のみ、NTTからの転用承諾番号を取得する必要があります。
おすすめは24時間対応のWEBからの申し込みですが、電話でも受付されています。大急ぎの方はカスタマーサポートに連絡すると良いでしょう。申し込み後には本人確認書類が必要になるので合わせて用意をしておきましょう。
enひかりの解約方法
初期費用・月額料金共に業界最安値と言ってもおかしくないほど安く、ネットだけなら十分過ぎるenひかりですが、全員が満足できるという保証はありません。何かしらの不満を持って乗り換えを考える方も居ることでしょう。ネットの乗り換えは違約金がネックとなりますが、enひかりには基本的には契約解除料を設定していません。気軽に乗り換えが可能ということもあり、解約を考える方がいることも十分あり得ます。
次にご紹介するのは、enひかりの解約の手続き方法です。
解約はeひかりカスタマーサポートセンターに連絡
解約方法は公式サイトには詳しく明記されていません。重要事項説明書を確認したところ、問い合わせ先はenひかりカスタマーセンターへの電話連絡となります。enひかりブロードバンド受付センターとは異なる電話番号で有料となります。連絡の際には番号間違いに気を付けましょう。
enひかりブロードバンド受付センター 03-5534-9997 受付時間:10:00~20:00 年中無休・土日祝日も営業(12月28日~1月5日を除く) |
解約時の月額利用料は満額払い
解約時の月額利用料金は日割りで行われず、日数に関わらず当月の満額を支払いになります。支払い請求は2ヶ月後に行われ、1月なら3月に請求が届きます。
enひかりの評価
これまでの最安光回線と言われてきたエキサイト光よりも安いenひかり。参入から間もないことや他社と間違われやすい名前(eo光、auひかり)など、知名度が低いことを除けば悪い光回線ではないと思われます。実際に使っている方や申し込みを考えている方々はどう思っているのか、ネット上の口コミや評価を調べてみました。
enひかりのメリット






やはり、enひかりにメリットを見出す方はその安さを最大限に評価している様子でした。契約期間を気にせずいつでも解約でき、場合によっては工事費用も2,000円以内に収まる。上の口コミで見るように単身赴任先のネットでは、レンタルのWi-Fiを借りるよりも安くつくケースもあり得るのです。
最大のメリットは初期費用、維持費、解約時の負担を最小限に抑えられる点に尽きるでしょう。
enひかりのデメリット


enひかりに不満をつぶやく声は全く見られず、速度が不安定というのも同時接続によるものなど光回線の仕様によるもの以外には見当たらないようです。強いて挙げるなら安さゆえのキャンペーンやコンテンツ不足といった、サービスラインナップの貧弱さを感じます。
enひかりでは工事費割引や限定での工事費無料なども行っていましたが、2018年3月現在はキャンペーンを行っていません。また、スマホキャリアのセット割や格安SIMの提供なども行っておらず、最低限のネット利用に特化した内容です。
専用のメールアドレスや光電話の通話無料などもないため、そういったサービスを求める方には多少割高でも他の光回線を選んだ方が良いでしょう。
他にお勧めできる光回線は?
初期費用や月額料金のコスト重視ならenひかりは理想的とも呼べる光回線です。その代わり、スマホのセット割や格安SIMやメールアドレスの提供を行っておらず、動画コンテンツやポイント制などもありません。ネットにプラスアルファを求める方には物足りないかもしれません。enひかり以外の光回線で魅力を感じるとしたらこの部分になるでしょう。
それでは、他にお勧めできる光回線はあるのでしょうか?
安さを求めるならもっとお得なインターネット回線もある
enひかりは月額料金も安く、開通前にWiFiルーターをレンタルしてくれるので、メリットも大きい回線でしたが、初期費用がちょっとネックとも言えます。
工事費無料で、月額料金もお得なインターネット回線もあり、本当にシンプルで安さを求めるのであればこちらの方がおすすめです。
スマホの割引ならキャリア提供の光回線
日本国内のスマホは大きく分けてドコモ、au、ソフトバンクの3社とワイモバイルの格安スマホにMVNOになります。ネットとスマホの同時契約でスマホ代やネット代の割引サービスが有名です。それぞれのスマホユーザーであればキャリアに対応した光回線を選ぶのも無難と言えます。
しかし、セット割引には指定の契約プランの条件があり、条件次第ではネットとスマホ代で元の料金より高くなってしまうことも考えられます。特に高いのがデータ定額の契約プランで、5G以上は単体でもネットの月額料金より高額になることもザラです。1Gなら比較的安価で抑えられますが、その代わり通信制限もかかりやすくなります。
スマホはWi-Fi利用のみに止めておけば通信制限は関係ないので、ここは使い方次第となるでしょう。月のデータ上限を安く抑えると割引額も下がるというデメリットも発生します。
スマホのセット割ならソフトバンク光がおすすめ
ドコモ光は割引適用までに最大3年かかり、新規から利用するには時間が掛かりすぎます。また、光コラボの中でも月額料金が高い部類に入り、enひかりの基準で考えれば月額料金は約1.5倍となります。
auならスマートバリューに対応している光回線も多く、U-NEXTなどのVODなどの動画視聴コンテンツも多くスマホと同時に楽しめます。しかし、auの提携する光回線の多くは月額料金が高く、@nfty光やSo-net光のように割引も期間限定であるものが多くなります。ビッグローブ光も3年契約と長期での契約となり、長く使うことを目的としなければあまりおすすめはできません。
ソフトバンクユーザーならソフトバンクとワイモバイルの2つのスマホが割引対象となっているソフトバンク光が断然おすすめです。セット割引はauと変わりありませんが、自社スマホを使うだけで月額無料でポイントが貯まるプレミアム特典があり、ネットコンテンツの利用をサポートしてくれます。
ソフトバンク光は固有メールアドレスは有料となりますが、Yahoo!JAPANのメールアドレスを無料で提供しているので、利用者の多いこちらのメールアドレスで普段使いは十分でしょう。
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違約金を背負っているならソフトバンク光がおすすめ
ネットの乗り換えには契約上の違約金問題があり、enひかりが評価されているのは。安い費用に加えて契約期間による違約金が設定されていないことでもあります。大半の光回線は最低利用期間や自動更新契約による2年、3年の縛りがあり、更新月以外の解約には契約解除料金を請求されてしまいます。
場合によっては解約時に撤去工事費用を請求されるため、こちらも合わせて解約時の方が高額請求になってしまうケースも無いとは言い切れません。ケーブルテレビやauひかりでは撤去工事費用を必ず請求されるため、入会後も含めて費用を計算する必要があります。
この違約金を負担してくれるのがソフトバンク光とauひかりです。ソフトバンク光は最大10万円(モバイル回線は42,000円)まで、auひかりは最大3万円まで負担してくれます。auひかりは前述のように解約時に撤去工事費用を請求され、スマートバリューを提供する光回線やKDDIの提携企業からの乗り換えには対応していません。
一方のソフトバンク光はフレッツ光の分割工事費用の残債も負担してくれます。つまり、enひかり唯一の違約金と言える転用からのフレッツ光の分割工事費用を持ち越してソフトバンク光に乗り換えた場合、その費用を全て賄ってくれるのです。enひかりは解約時の違約金が無いため、フレッツ光の違約金を背負った形でソフトバンク光に乗り換えるという裏技になります。
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長期利用で得になるかを考えよう
enひかりは確かに業界最安と言っても文句のない光回線です。しかし、ネットは基本的に長く使うことを想定したサービスであるため、長く使っているとコンテンツが薄いサービスは不便を感じやすくなります。
ソフトバンク光は2年縛りや違約金などもありますが、長く使えば使うほどにお得になるサービスを提供してくれています。ソフトバンクやワイモバイルはネットで人気のあるYahoo!コンテンツをカバーしており、ネットを利用すればするほどポイントやクーポン特典などが手に入るメリットが多いのはソフトバンク光が屈指でしょう。
enひかりとソフトバンク光を比較した場合、費用面では圧倒的にenひかりが上回っています。ただし、先ほど話題にしたプラスアルファで考えればソフトバンク光を上回るのは光コラボの中でもそうそうありません。
費用を徹底的に抑えるならenひかり、ネットとスマホでよりお得に使いたいならソフトバンク光が断然おすすめとなります。
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