インターネットの種類が増えた現在では1Gbpsのネットが普通と言われており、ギガ通信以下は遅いというイメージがもたれるようになりました。光コラボはフレッツ光回線を基盤としているため、通信速度や品質は他社運営でも影響はないと言われています。しかし、同じであるはずの光回線がプロバイダによっては遅い、速いという評価をされているのもちらほら見かけます。
今回は東京都のマンションタイプのネット回線を価格別で比較してみました。
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光コラボでも速い回線と遅い回線はあるの?
光コラボはNTTがフレッツ光を通信事業者に売り卸しているものです。NTTが敷設したフレッツ光の光ファイバー網を通信事業者が買い受けたものを光コラボとして提供しています。なので、本質的にはどこの企業が提供している光コラボも通信速度や品質に違いはないのです。



しかし、ネット上の口コミを見ると「〇〇に変えたら速くなった、または遅くなった」という口コミを見かけることがあります。こういった口コミを見ると「光コラボなんだからどこの企業も同じじゃないのか?」と疑問を持たれる方も多いと思われます。なぜ、会社ごとに通信速度に差が出てくるのでしょうか?
ネット上の報告では口コミ主の利用環境が不明であることが多いのですが、予想できる範囲で考察してみました。ここからは乗り換えの前に見直しを考えている方用の考察になりますので、先に比較記事を読みたい方は読み飛ばしても大丈夫です。
接続する回線品目・IPアドレスの差異



光コラボは全て1Gbpsとは限りません。厳密に言えば、それまで利用していたフレッツ光の回線品目を1Gbpsに引き上げているものです。フレッツ光は通信速度がギガ、ハイスピード、住居タイプ、ライトで分けられています。通信速度はそれぞれ1Gbps、200Mbps、100Mbpsとなっており、同じ光回線でも通信速度は最大10倍も差があるのです。
乗り換えの際にはほとんどの場合で1Gbpsに転用したり、新規でも最大通信速度で申し込む方が多いことでしょう。しかし、全ての申し込みがそうなるとは限りません。特にフレッツ光の新規・転用申し込みで速くなるという言葉でただなんとなく申し込んでしまう方は自身が契約する回線品目を再度確認してください。代理店などで申し込む際、悪質になると契約者主導で申し込みが行われるとは限りません。
もう一つ通信速度に影響が出るのは、IPアドレスがIPv4かIPv6のどちらで接続されているのかも関わってきます。インターネット接続ではパケットと呼ばれるデータ通信が行われています。従来のインターネット接続は、PPPoE接続と呼ばれるプロバイダからのIDやパスワードを入力してネットに繋げる接続方式です。ネット接続するとIPアドレスと呼ばれるネット上のアドレスを割り振られ、IPアドレスからデータを送受信することになります。
IPv6はそのIPアドレスの数を無限に増やすことでネットワークの負荷を軽減させた技術です。光回線で使われるLAN接続にはPPPoE接続の他にIPoE接続と呼ばれるネットの混雑を回避する接続方法が採用されています。このIPv6 IPoE接続がされているかどうかも関わってきます。
プロバイダによってはデフォルトでIPv4接続のみの提供でIPv6には別途でオプション加入が必要な場合があります。(その場合はIPv6対応ルーターを用意する必要があります。)光回線だからと言って無条件で高速通信ができるという訳ではなく、ある程度自分の方でも準備をする必要があります。多くの場合はプロバイダ側で設定してくれているので、気になる方はネット契約の接続方式から目を通してみましょう。
ただし、プロバイダがIPv6に対応していることが条件となり、たとえルーターがIPv6対応していてもプロバイダが非対応の場合はIPv6接続はできません。
マシンスペックの対応・非対応



インターネット接続はデータの送受信を行うための処理能力が必要です。回線だけが高品質でもそのデータを走らせるための端末本体のマシンスペックも求められます。ISDN推奨マシンに最先端のインターネット設備を付けても原付バイクにF1のエンジンを積ませるようなものです。ある程度のマシンスペックは必要になってきます。
また、長時間接続時のメモリキャッシュをクリーンアップする必要もあるため、定期的に端末を休ませたり掃除することも必要です。出来れば高速インターネット推奨の環境を整えましょう。前述のIPv6は対応しているルーターを使用している必要もあります。
時間帯による同時接続数



既に上の方で触れていますが、インターネットは混雑を回避できるかで通信速度が大きく変わってきます。その地域の同時接続数が多ければ多いほどに通信速度の影響は大きくなります。特に利用者が多いプロバイダ、時間帯では回線に掛かる負担も大きくなり、理論値より遥かに下回る通信速度も考えられます。
光回線は敷設された光ファイバー網を共有している設備です。できるだけ負荷が掛からないエリアほどその性能を発揮することができます。共有設備をさらに共有する集合住宅、マンションでは当然ある程度の負荷は考えるべきでしょう。ましてや、同時接続が増えるゴールデンタイムでは光回線の遅延も想像に難くありません。
東京都のマンションタイプのネットを比較紹介
前述の理由でインターネットが遅くなる状況は十分に考えられます。特にマンションは大勢の人が同じ回線を共有することで負担も大きいものとなります。なので、同じ光回線を共有している光コラボが一概に遅いとは言い切れないのです。NTTから買い受けたフレッツ光を管理運営している通信事業者の設備管理体制の問題も多分には含まれますが、分かる範囲では利用環境と周りの接続数などを考えるべきでしょう。
エリアの全利用者を把握して光コラボを選ぶのはほぼ不可能なうえに、どれも同じ条件の光回線である以上はどこかで妥協して選ぶ必要があります。それでもネットを申し込む方は「最低限譲れないライン」というものがあるはずです。今回はネット申し込み者が特に重視する速度・安さの面で東京都のマンション住まいの方を対象に調査してみました。
東京都で使えるネットは光コラボだけではない
インターネットは光コラボが主流ですが、全国にはフレッツ光を使わないauひかりのようなダークファイバー回線を使った独自運営のネットもたくさんあります。eo光やBBIQ光のような地域限定のネットやホームタイプでのみ使えるものなど様々あります。
今回は東京都のマンションタイプに絞って以下のインターネットをそれぞれ比較してみました。
- 光コラボ系
エキサイト光、enひかり、クイック光、ソフトバンク光、DMM光、DTI光、ドコモ光、(フレッツ光) - ダークファイバ系
auひかり、NURO光 - アルテリア系
UCOM光、U-NEXT光01 - ケーブルテレビ
JCOM、イッツコムひかり
東京都の戸建についてはこちらで比較紹介していますので、興味のある方は是非ご参照ください。
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速くて安いネットをおすすめランキングで比較【東京都/戸建編】
光コラボ導入後の現在、ネットは選ぶ時代となりました。ユーザーがネットを選ぶ基準は回線の速さや費用の安さ、スマホキャリアに対応した会社など様々です。あまりにも種類が多く、どれを選べば良いのか迷ってしまう ...
価格で見る東京都のマンションタイプのネット【光コラボ編】
光回線 | 初期費用・月額料金(税別) | 主な違約金(税別) |
エキサイト光 | 事務手数料 新規:1,000円 転用:2,000円 工事費用:2,000円~15,000円 月額料金:3,360円 | 契約解除料:なし (フレッツ光の工事費用残額がある場合は一括請求) |
enひかり | 事務手数料 新規:3,000円 転用:2,000円 工事費用:2,000円~15,000円 月額料金:3,300円 | 契約解除料:なし (フレッツ光の工事費用残額がある場合は一括請求) |
クイック光 | 初回登録料:3,500円 工事費用:2,000円~24,000円 月額料金 3年契約:3,450円 ずーっと割(IPv6):3,950円 | 契約解除料:9,500円 ずーっと割適用時(3年契約) 1年目:18,000円 2年目:12,000円 3年目:6,000円 (フレッツ光の工事費用残額がある場合は一括請求) |
ソフトバンク光 | 事務手数料:3,000円 工事費用:2,000円~24,000円 月額料金 2年:3,800円 単年:4,900円 | 契約解除料:9,500円 (フレッツ光の工事費用残額がある場合は一括請求) |
DMM光 | 事務手数料:2,000円 工事費用:なし(終了期間未定) 月額料金:3,780円 | 契約解除料:なし (フレッツ光の工事費用残額がある場合は一括請求) |
DTI光 | 事務手数料:800円 工事費用:2,000円~15,000円 (工事費相当キャッシュバックあり) 月額料金:3,600円 | 契約解除料:なし (フレッツ光の工事費用残額がある場合は一括請求) |
ドコモ光 | 事務手数料:3,000円 工事費用:2,000円~15,000円 2018年5月7日まで工事費無料 月額料金:4,000~4,200円 単独タイプ:3,800円+プロバイダ料 | 契約解除料:8,000円 |
フレッツ光 | 契約料:800円 2,000円~15,000円 月額料金:2,850~3,850円 プロバイダ料:500~1,200円 | 契約解除料:9,500円~ (回線契約+プロバイダ解約料) 工事費用分割時:分割金残額一括請求 |
フレッツ光を含む光コラボの中でも価格が安く、スマホキャリアに対応したネットが上記になります。業界最安クラスの光コラボを集めた結果、工事費無料から契約期間なしのネットが実に5社も見つかりました。このうちドコモ光は期間限定ですが、5月7日までと新生活シーズンをカバーするだけの期間が設けられています。
月額料金は業界最安クラスのエキサイト光とenひかり
基本的に初期費用、工事費費用はいずれもフレッツ光に準拠している通信事業者が多いのですが、エキサイト光とenひかりは新規と転用で事務手数料が異なります。エキサイト光は長らく業界最安値を維持していただけあり、費用面では流石の安さを誇ります。クイック光は月額費用で見れば確かに安いのですが、3年契約があるうえに割引適用時の契約解除料が気になります。長期利用なら気にはならないかもしれませんが、長い契約年数と違約金の面で前述の2社には譲る形となるでしょう。
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業界最安クラスのenひかりの評判は?申し込みから解約まで紹介
光コラボの登場以降は様々な企業が通信事業に参入しています。CMや雑誌でよく見る名前や意外な企業の名前など、光コラボの参入社名を見るだけでも面白いものがあります。その中の一つにenひかりと呼ばれる新規参 ...
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業界最安水準のクイック光の評判は?申し込みから解約までを紹介
光コラボ以降、インターネットの月額料金は安くなりました。プロバイダごとに様々な割引プランも用意され、長く使い続ければさらにお得な光回線も珍しくありません。安さを売りにした「業界最安」というキャッチフレ ...
工事費無料、契約期間なしのDTI光とDMM光
この中では光コラボの中では知名度に劣るenひかりとクイック光ですが、enひかりは契約期間が無いことで注目されつつあるプロバイダです。月額料金では一歩譲りますが、DTI光とDMM光は工事費無料でサービスを提供しています。更にDTI光とDMM光は契約期間なしの解約時も無料の破格の待遇です。
ただし、DTI光はキャッシュバックで工事費用を賄う実質無料で、キャッシュバックは2018年9月30日18:00までの期間限定、マンションタイプの最大キャッシュバックを得るためには光電話との同時契約が必要です。光電話は工事費用1,000円~4,500円の月額500円が必要ですが、固定電話を持ちたい方にはNTTよりも安い利用料金なので決して悪い条件ではありません。対してDMM光はオプション不要、期間なしの正真正銘の無料です。契約事務手数料はDTI光の方が安いのも何気にポイントです。
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DMM光を解約したい!乗り換え先の候補はどこがおすすめ?
光コラボ登場以降、ネット回線が一気に増えました。これまではフレッツ光一択だった方も、自分の好みの事業者を選べる時代となりました。それぞれが好きな企業やブランドのネット回線を選べるということは、少しでも ...
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DTI光を解約するまでの手順と各種の注意事項を徹底紹介!
インターネットを解約する理由は仕事や個人の都合、現在のサービスに不満など様々な事情があると思われます。しかし、解約したくても手続き方法が分からない、ペナルティが怖いなどの理由でなかなか解約まで至らない ...
他社からの乗り換えに強いソフトバンク光
スマホキャリアを持つソフトバンク光とドコモ光ですが、ソフトバンク光は決して高くはない月額料金に対して工事費用が光コラボの中でも割高の24,000円なのが少々ネックです。しかし、他社回線からの乗り換えで、違約金を最大10万円まで負担するあんしん乗り換えキャンペーンと工事費用分のキャッシュバックが終了期間未定で実施されています。引っ越し時の新規申し込みでも工事費分のキャッシュバックを実施しており、新生活や乗り換えでの利用にはどこよりも厚い待遇が特長です。
ドコモ光の方は光コラボでは珍しいプロバイダを選べるネットですが、月額料金は高い部類に入ります。数種類の中からプロバイダを選ぶタイプAとタイプBで料金が違い、最安値のタイプAでも4,000円と今回比較する光コラボの中で月額料金は最も高いものとなります。自由に選べる単独タイプはフレッツ光同様にプロバイダ料金が別に発生するため、割高に加えて解約時のプロバイダとの契約も関わってきます。
フレッツ光はマンション内の契約数によって請求金額が変わり、一番安い条件ならenひかりよりも安くで使える可能性があります。しかし、料金は物件に左右される部分もあり、フレッツ光とプロバイダの契約期間があることなどから縛りを増やすことにもなります。フレッツ光から光コラボに乗り換える人が増えてる現在、同時接続数の関係でフレッツ光に戻したら速くなる可能性も高くなりますが、別々となる契約形態と光コラボよりも割高になることと天秤にかけた場合で考える必要があります。
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ソフトバンク光のあんしん乗り換えキャンペーンの仕組みとは?
ソフトバンクの公式サイトでは、新たにソフトバンク光かソフトバンクエアーを申し込むと、乗り換え時に発生した他社回線サービスへの違約金や撤去工事費を満額還元する「あんしん乗り換えキャンペーン」を実施してい ...
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光回線が一般家庭に普及したきっかけとなったNTTのフレッツ光。以前は家庭用インターネットと言えば、ほとんどの場合がフレッツ光でした。そのフレッツ光を通信事業者に販売し、さらにネットの間口を広げたのが光 ...
コスパで見るならDMM光、他社からの乗り換えならソフトバンク光
月額料金が安い光コラボ
- enひかり
初期費用:2,000円~3,000円
工事費用:2,000円~15,000円
月額料金:3,300円 契約期間なし - エキサイト光
初期費用:1,000円~2,000円
工事費用:2,000円~15,000円
月額料金:3,360円 契約期間なし
- クイック光
初期費用:3,500円
工事費用:2,000円~24,000円
月額料金:3,450円~3,950円(3年契約)
(割引適用なら契約期間中の違約金は最大18,000円)
工事費用がない光コラボ
- DMM光
初期費用:2,000円
工事費用:無料(終了期間なし)
月額料金:3,750円 契約期間なし - DTI光
初期費用:800円
工事費用:2018年9月30日18:00まで実質無料
(ただし光電話との同時契約必須)
(期間後の工事費用は2,000円~15,000円)
月額料金:3,360円 契約期間なし
- ドコモ光
初期費用:3,000円
工事費用:2018年5月7日まで工事費無料
(期間後の工事費用は2,000円~15,000円)
月額料金:4,000~4,200円
(単独タイプは3,800円+プロバイダ料)
安い光コラボをピックアップした結果のベスト3が上記になります。これを見比べると工事費無料で月額料金が安く契約期間のないDMM光のコスパの高さが圧倒的です。月額料金最安値のenひかりとエキサイト光は工事費用が発生する点でDMM光のコスパには劣ります。3社が同じ期間での長期利用なら月額合計でいずれはDMM光のコスパを上回りますが、工事費用なし、契約期間なしでいつでも申し込みと解約を行えるという利点は他にはない強みです。
また、工事費無料の点でもDTI光は期間限定のうえにキャッシュバックは光電話との同時契約をしないと全額賄えず、ドコモ光は月額料金が高いことが完全に足を引っ張っています。キャンペーン期間が長いという以外にメリットを見出すのが難しいです。
光コラボのコスパ最高という点ではDMM光が他を圧倒していますが、他社からの違約金が発生した状態での乗り換えならソフトバンク光がここに割って入ります。決して安くはない初期費用に加えて必要なオプションも多いことで躊躇する方も多いのですが、最大10万円の違約金と工事費用分のキャッシュバックを提供してくれるサービスはオンリーワンの光コラボです。
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どちらのネットがお得?DMM光とソフトバンク光を徹底比較!
光コラボの開始以降、様々な業態の企業がインターネット事業に参加し、今ではネットは選べる時代となりました。光コラボの事業者にはOCNやアサヒネットなどの大手プロバイダから、Yahoo!BBをプロバイダと ...
価格で見る東京都のマンションタイプのネット【ダークファイバー編】
光回線 | 初期費用・月額料金(税別) | 主な違約金(税別) |
auひかり | 事務手数料:3,000円 工事費用:30,000円 月額料金:3,800円 | 契約解除料 お得プラン:なし (一部プロバイダに6ヶ月の最低利用期間あり) 標準プラン:7,000円 (工事費用残額がある場合は一括請求) (必要な場合は撤去工事:10,000円) |
NURO光 | 事務手数料:3,000円 工事費用:40,000円 (期間限定で実質無料あり) 月額料金 G2V(2年契約):4,743円 G2(契約期間なし):7,124円 10Gコース:6,480円 for マンション(2年):1,900~2,500円 | 契約解除料:9,500円 (工事費用残額がある場合は一括請求) |
旧TEPCOひかり回線を再利用したauひかりとNURO光は共にNTTのダークファイバーを利用した光回線です。独自開発の運営を行っており、両社共に業界最高クラスの高速通信サービスを提供しています。その高速通信サービスですが、auひかりはマンションタイプに対応していません。さらにauスマホを使ったおトク割がマンションタイプは対象外となり、ソフトバンク光と同じ割引のない代わりに基本料金を安く設定しています。
NURO光は光回線の中でも工事費用が4万円と最高額ですが、こちらは公式で度々実施されている31ヶ月割引キャンペーンで工事費用を実質無料で賄うことが可能です。また、住居タイプに関わらず7階以下までの住居と契約することが可能で、契約期間のあり・なしで選べるシンプルな契約プランです。東京都の一部限定では10Gコースもあり、こちらは契約期間のありなしに関わらず月額料金プランが1つで設定されています。
8階以上のマンションに対応したNURO光 for マンションも一部の物件では提供されていますが、こちらはHands-Up会員になること、会員が3人以下になったら3ヶ月以内に強制退会に契約期間内なら当然のように違約金も請求されるなど少し条件が厳しくなります。色々と特殊な光回線であることを理解しておく必要があります。
利用可能エリアならNURO光がおすすめ!
関西エリアを除いてほぼ全国で使えるauひかりに対し、関東一都六県を中心に関西二府三県、東海四県と局地的なNURO光。ある程度どこでも使えるauひかりの方が使いやすいのですが、3月に改定された撤去工事費の請求に加え、原因となった5G/10Gの高速通信サービスがマンションでは使えないというのが大きなデメリットです。
NURO光は2G以上の高速通信サービスを住居タイプに関わらず使うことができ、高速通信に必要なIPv6 IPoE接続の無線ルーターを含めた料金設定がされています。オプション料金で考えればNURO光の方がコスパが高く、同時接続数が少ないと見られる提供エリアの狭さが逆に通信速度に有利に働く条件が揃っています。
auユーザーはスマホとのセット割がauひかりでも使えますが、マンションタイプのネットの割引に対応していないのもマイナス点です。逆にNURO光は電話回線をソフトバンクから借り受けているため、ソフトバンクスマホとのおうち割 光セットやソフトバンク回線との無料通話が適用されるという強みを持ちます。
auひかりには他社回線からの乗り換えに対応した新スタートサポートが用意されているのですが、乗り換え前のプロバイダは指定されている、キャッシュバックのうち10,000円を超えた分は1,000円ずつ月額料金からの割引とされています。同じ乗り換えキャッシュバックで見てもソフトバンク光のあんしん乗り換えキャンペーンに比べると見劣りしてしまいます。
共に初期費用が高額となるauひかりとNURO光は、長期利用を見越したものとなることが考えられます。それなら長く使うことで工事費用を実質無料にすることができ、オプション込みで費用が安く快適な高速通信ができるNURO光が断然おすすめになります。ソフトバンクユーザーならおうち割でスマホ代も安く利用できるのも大きいでしょう。
auひかりは現在の工事費用を見る限り、NURO光が使える東京都の同エリアでの選択肢には少々厳しいものがあります。auユーザーならスマホやauウォレットなどの付加価値を見出すことができれば、と言った所になると思われます。
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業界最速インターネット・NURO光が一目で分かる総合情報!
光回線が主流となってからの一般家庭の通信速度は、1Gbpsと普及当時からは想像もできないほどのブロードバンド化が進みました。しかし、2019年現在では光コラボの1Gbpsの倍の速さを誇る2Gbps、条 ...
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乗り換えるならどっちがお得?SoftBank光とauひかりのキャンペーンを比較!
「インターネットは乗り換えが難しい」と言われているのは、契約期間中の解約による違約金が高額であることが理由に挙げられます。 新規入会や乗り換えのキャンペーン特典に工事費無料を提供している光回線はありま ...
価格で見る東京都のマンションタイプのネット【アルテリア編】
光回線 | 初期費用・月額料金(税別) | 主な違約金(税別) |
UCOM光 | 初期費用・工事費用:無料 月額料金:賃貸料含む | 契約解除料:特になし |
U-NEXT光01 | 契約事務手数料:3,000円 工事費用:16,800円 月額料金:2,980円 | 契約解除料 12ヶ月以内の解約:9,500円+月額料金残額 最低利用期間の解約:1,000円×残月分 |
UCOM光 レジデンス(以下UCOM光)は国内トップクラスの通信事業を運営するアルテリアネットワークスの光回線です。個人向け全戸一括型のサービスを行っているため、マンション経営者専用のネットで導入している物件以外では契約することができません。光コラボのU-NEXT光が同系列であるため、一部にはU-NEXT光と同じサービスを受けることが可能です。
マンション型インターネットという特徴を活かしたルーター不要の壁に差し込み型のLANケーブルや、WEB登録でマンション会員専用のサービスを受けられるならではのネットです。料金は賃貸料に含まれており、初期費用や違約金などはありません。物件の入居者数によって変わるとされており、光コラボの6割~半額ほどの料金と言われています。
上の表は共に最大通信速度1Gbpsにマンション限定サービスと言うことで、アルテリア系列のマンション限定サービスのU-NEXT光01と比較したものです。U-NEXTが光コラボモデルに対し、U-NEXT01はUSEN時代からの独自の回線を使用しています。U-NEXT光01の契約は基本的にはU-NEXT光と同じもので、マンションタイプの中では若干割高の工事費用ですが、月額料金は他社に比べて安区で利用できます。
UCOM光は全戸どこでもWi-Fiが使える環境設備があり、導入マンション全体でネット環境を利用できるのがメリットです。
申し込み時、退去時の手間が掛からないのがメリット
UCOM光は光ネット完備のマンションです。利用するにはアルテリアネットワークスが提供しているマンションに入居する必要があり、気軽なインターネットとは言えません。サービスとしては、入居する賃貸物件にUCOM光が入っているなら新しく他の光回線を契約する必要が無いレベルのネットという印象が感じられます。
また、2018年4月2日には10Gbpsの国内最高速10Gタイプのマンションが登場したこともあり、専用マンションの利点を活かした高速通信サービスが楽しめるようになります。(マンションまでは10Gbps、各世帯までは2Gbps)最初から導入されているネットは手間いらずのメリットがありますが、導入済みのマンションで他社の光回線と契約するには管理者の許可が必要になります。
許可を得ることと新たに工事費用が請求することを考えると、使いたい光回線がある場合には賃貸物件から調査しておく必要があります。特にこだわりが無い場合は、そのままUCOM光を利用しても問題はないと考えられます。
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マンション専用インターネット回線「UCOM光」の評判について
ネットが一般家庭に普及してから、光回線を導入しているお家は珍しくありません。最近ではインターネット完備の集合住宅など、入居後すぐに工事をしなくてもネットに繋げることができる賃貸住宅も増えつつあります。 ...
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U-NEXT光(U-NEXT光01)の解約方法を注意点と共に徹底解説!
インターネットを長く使っていると今のネットに不満があったり、他社の方に魅力を感じてしまうなんていうことがあります。そういう時は解約を考える時期なのでしょう。しかし、公式ページを見てもいまいち「解約の仕 ...
価格で見る東京都のマンションタイプのネット【ケーブルテレビ編】
光回線 | 初期費用・月額料金(税別) | 主な違約金(税別) |
JCOM NET | 初期費用:9,000円 (ネット申し込みは8,000円割引) 月額料金 1M:2,980円 12M:3,980円 120M:5,500円 320M:6,000円 | 契約解除料:3,500円~10,000円 メガパックコースは3ヶ月以内の解約で1月分請求 撤去工事費用:2,000円~6,000円 |
イッツコムひかり | 契約事務手数料:3,000円 月額料金 30Mコース:3,200円~4,600円 300Mコース:3,800円~6,000円 600Mコース:4,300円~6,500円 | 契約解除料:9,500円 撤去工事費用:15,000円 |
かつてのケーブルテレビは安定した高速通信回線として注目を浴びていましたが、光回線が主流となった現在では通信速度で劣り、割高のネットの印象が強く感じられるようになりました。1Gが主流となったネットと比較すると専門テレビチャンネルがメインのサービスという感が否めません。
ケーブルテレビにも光回線が導入され、1G、もしくは2G以上も登場してきましたが、戸建限定だったり同速度のNURO光などと比べると高額な月額料金が目立ちます。ケーブルテレビの初期費用が安価で収まるといったメリットもありますが、一般的なネットに比べて月額料金が高すぎることで継続利用でその利点を打ち消してしまいます。解約時には撤去工事費用も発生するため、光回線が選べるエリアでネット用にケーブルテレビを選ぶ状況は考えにくいものとなります。
専門チャンネル目的のついでにネットならアリかも?
JCOMはauの提携企業であるのでスマートバリューが使えますが、ネット代の費用を補填できるほどのものではありません。「専用チャンネル目的でついでにネットを使う」といった目的でもない限り現在のネット事情でケーブルテレビを選ぶメリットは少ないでしょう。東京都のケーブルテレビはJCOMが優勢となっていますが、料金が高いのが目につきます。東横エリア・町田市の極一部で使えるイッツコムひかりの方がコスパ的には良いので、申し込めるエリアならこちらをお勧めします。
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JCOMの解約方法はわかりにくい!解約までの手順を紹介!
ネットの解約理由は人それぞれですが、急な引っ越しなど何らかの事情で継続することができなくなり、やむなく解約するしかない状況もないとは限りません。急ぎ解約手続きをしなくてはいけない時に「解約方法が分から ...
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イッツコムの解約方法と乗り換え先のおすすめ光回線を紹介!
東急沿線を中心にインターネットサービスを展開するプロバイダ「イッツコム」。地域限定のインターネットであるため、地域外に出た場合は他社のネット回線を使うことになります。 今回はイッツコムの解約方法と乗り ...
東京都のマンションは光対応も増えている
ざっと東京都のマンションタイプのネットを比較してきましたが、いずれも特徴を持ったインターネットばかりです。東京都の方々は集合住宅住まいが多いと思われますが、光回線が一般的になってからというもの利用者は年々増加傾向にあります。光回線は工事をすることでその住居に光配線が引かれ、撤去しない限りはその住居に残り続けます。
つまり、これまで最大のネックであった開通工事も引込済みの物件が増えて工事費用が減額される可能性が無いとは言い切れないのです。宅内工事のみであれば1万円弱、派遣工事なしなら2,000円以内で収まることも十分にあり得るのです。
全ての賃貸住宅がそうなるとは言いませんが、可能性の一つとして覚えておくと良いでしょう。
ネット選びはコスパや普段使いで判断しよう
今回紹介したネットで個人的にコスパ最高と思えるのはNURO光とDMM光です。最大クラスの高速通信に加えて費用が安く、工事費用も長期利用で賄えるNURO光。工事費用・契約期間なしで月額料金も安いDMM光。NURO光は提供エリアという弱点がありますが、東京都内なら十分使える可能性が高いので、快適なネットを楽しむのなら是非、提供エリアを確認して申し込むことをお勧めします。
DMM光は破格の利用料金とシンプルな契約プランで難しいことを考えさせない初心者に優しい気軽なネットです。シンプルさゆえにスマホキャリアとのセット割はありませんが、格安SIMとの料金プランは提供されているのでスマホデビューも考えているなら一考の価値はあります。
スマホキャリアとのセット割があるネットは多数ありますが、工事費用や月額料金といった初期費用と維持費などの問題が悩みどころです。セット割を考えている方は自身の使い方を見直してみて、どれだけメリットがあるかで選ぶのが一番でしょう。スマホキャリアとネットを揃えたい方は違約金などの補填ができる乗り換え先のネットを探してみるのも一つの方法です。
auならauひかり、ドコモならドコモ光のように、ソフトバンクユーザーならNURO光やソフトバンク光でセット割が使えます。ソフトバンク光は他社からの乗り換えで違約金を負担してくれるので、違約金負担も含めてネットやスマホの乗り換えに掛かる金額を計算しやすいはずです。毎日使うことになるネット選びやスマホの料金は普段使いに掛かる費用で計算すると良いでしょう。
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NURO光の代理店をキャッシュバックキャンペーンで徹底比較!
NURO光の申し込み窓口は公式以外にも代理店などがあり、新規申し込みを考えている人にはどこが良いか迷ってしまうことでしょう。結論から言えば、公式から申し込むのが確実ですが、どうせなら得をする申し込み窓 ...
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ソフトバンク光の代理店でどこが一番お得かキャッシュバックで比較!
新規・転用の申し込みで高額なキャッシュバックを受け取れるソフトバンク光のキャンペーン。代理店によっては、ホームページ上で20万円以上のキャッシュバックを謳っているところもあります。高額なキャッシュバッ ...
