2016年12月5日にアメリカで発売されたGoogle社製のホームルーター「Google Wifi」。約1年半を経て、遂に日本上陸となりました。
WiFiを複数台設置することで1対1ではなく、多対多のメッシュネットワークをコンセプトにしたホームルーターです。
今回はGoogle Wifiと既存品のWiFiルーターを比較しながら紹介していきます。
Contents
複数台連携機能のGoogle Wifi
![]() ※画像は公式サイトより引用 |
Google Wifiはアメリカで発売され、約1年半の間をおいて日本で販売開始されたホームルーターです。丸形のコンパクトなデザインをしたスマートなイメージを受けます。
Google Wifiのコンセプトの一つに「複数のポイントを通じ、ルーターとは異なるまったく新しいホームWi-Fi」を掲げており、従来のホームルーターにはない可能性を感じさせます。
家中どこでも快適な高速無線接続を可能にさせるというGoogle Wifiの複数台連携機能。具体的にどのようなことができるのでしょうか。
メッシュネットワーク技術を採用
冒頭でも触れたように、Google Wifiにはメッシュネットワーク技術を採用したホームWiFiです。メッシュネットワークとは、端末同士がお互いに通信しあうことで情報伝達をスムーズに行うバケツリレーのような情報網を示します。メッシュのようなネットワークからメッシュネットワークと言われています。
端末同士のデータの伝送は一方が送信、もう一方が受信を行いますが、一方に何らかのトラブルが発生すると伝送が滞って通信を維持するのが困難になります。Google Wifiでは端末同士がお互いに通信を行うことで、情報を目的の端末まで運ぶことを実現させるメッシュネットワーク技術が採用されているのです。
Google Wifiのネットワーク アシスト機能
Google Wifiには自動で帯域を認識して最も通信が速いアクセスポイントを探知するネットワークアシスト機能が搭載されています。ルーターを設置する際の面倒なアクセスポイントの設定などは全てGoogle Wifiがバックグラウンド上で調整し、常に最適なネットワークを認識してくれます。
最適な環境を自ら判断して繋いでくれるのがGoogle Wifiのネットワークアシスト機能です。
Google Wifiの価格
Google Wifiの国内販売では通常価格が16,200円、3台パックで42,120円で販売されています。本来ホームルーターは1台で十分なのですが、なぜ3台パックが用意されているかと言うと前述のメッシュネットワークを活かすためです。
Google Wifiを使用する建物内の構造や敷地に合わせたスムーズなネットワークを構築するため、それぞれのGoogle Wifiが中継器としての役割を果たしているのです。本体を複数設置することで、前述のネットワーク機能を最大限に活用できます。
付属品
- Google Wifi本体
- 電源アダプター
- 1.9m イーサネットケーブル
- クイック スタート ガイド
本体と同時についてくるのは電源、ケーブル、説明書の各4つとなります。電源がある所ではどこでも利用でき、直感的な使用が可能なシンプルな製品です。
イーサネットケーブルは後述の有線接続の際に必要となるので、有線接続でネットに繋げたい時には使用することになります。
Google Wifiの通信速度
Google Wifiの通信速度は非公表とされています。実際に速いと言われていますが、スムーズなアクセスだけでは速度には限界と言うものがあります。実際の速度はどれほどなのかGoogle Wifiの仕様書から速度を推測してみました。
仕様 | |
通信方式 | AC1200 2x2 Wave 2 Wi-Fi |
規格 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac 2.4GHz、5GHzデュアルバンド |
LANポート | 2つのギガビットイーサネットポート |
Bluetooth Smart 対応 |
Google Wifiの速度を推測する情報をピックアップしたものが上になります。まず、通信方式と規格ですが、知識が無いと分かりにくい情報が並んでいます。通信方式の2x2 Wave 2とは、通信を行う内蔵した送受信アンテナの本数を指し示しています。
送受信で複数のアンテナを使い、通信品質を向上させるスマートアンテナ技術をMIMOと呼び、そのアンテナの本数を表示している数字です。次に規格のところを見ると11acということが確認できます。
無線接続は866Mbps相当
11acは理論上では6.9Gbpsの無線通信が可能となりますが、現行ではauひかりの5G/10Gコースで使われる無線ルーターのように1.3Gbpsが限界とされています。この時点でGoogle Wifiの無線通信は1Gbps以下と言うことが推測されます。
では、正確な速度はいくつになるのかと言うと、2.4GHz、5GHzデュアルバンドに注目します。無線が感知する周波数帯域には2.4と5GHzの2つが主にありますが、11acで5Ghzでの接続時の通信速度は現時点で866~867Mbpsとされています。
よって、Google Wifiの無線接続時の通信速度は866Mbps前後と予想されます。
2.4GHz帯での通信速度は最大300Mbpsとされており、WiFiルーターの中でも高速通信を可能とした製品であることが予想されます。
有線接続は1Gbps
次に有線接続時での通信速度ですが、Google Wifiには本体裏側に2つのギガビットイーサネットポートが付属されています。ギガビットイーサネットとは、1ギガビット/秒のイーサネットの規格を示しています。
単純に解釈をすれば文字通りのギガビット通信を可能にする規格であることから、有線接続時の通信速度は光回線と同等の1Gbpsであることが予想されます。
ギガビット通信を可能にするためには、接続する端末がギガビットイーサネットに対応している必要があります。高速化するネットに対応した製品が続々と登場している現代では、現行の製品で対応していないものを探す方が難しいと考えることが普通でしょう。
省電力のBluetooth Smart
Bluetooth Smartとは、省電力通信規格「Bluetooth Low Energy」に対応した機器を示しています。主にBluetooth 4.0を表すブランド名でもあります。対応している製品には上のようにBluetooth 4.0といったロゴが表記されていることが一般的です。
Bluetooth 3.0などの旧規格との互換性は無いとされていますが、一部のバージョンにも対応可能とされている企画です。Bluetoothを始めとした無線通信には電力を多量に消費するものも多々ありますが、Bluetooth Smartは省電力化された規格として様々な製品に採用されています。
Google Wifiのエリア範囲
ホームルーターは自宅内の設置範囲に限定されており、利用範囲は一般的な建物内での敷地面積が限度と考えられています。いかに高性能でも範囲が狭くては購入を躊躇う方も多いことでしょう。
最新技術を採用したGoogle Wifiではどの程度の範囲をカバーするのか、こちらも公式発表を元に解説します。
マンションレベルの中規模なら1台あれば余裕でカバー
1台 | 約85m2以下 マンションや中規模住宅 |
2台 | 約85~170m2 大きめの住居 |
3台 | 170~255m2 更に大きい、複雑な構造の住居 |
Google Wifiは複数台設置が推奨されていますが、1台でも一般家庭の住居環境を十分カバーできる範囲を持ち合わせています。2台目以降は2階建て建築や大規模な建物を想定したものとなっており、複数台設置しないと使えないという訳ではないと言うことが分かります。
WiFiの電波は遮蔽物や電波干渉で接続が困難になるケースが多く、設置場所によっては低速化、または接続ができないことも考えられます。Google Wifiが持つネットワークアシスト機能はこれらの障害を回避する技術を採用し、最善のポイントから帯域をキャッチして接続してくれます。
Google Wifiの評価
従来のWiFiルーターに比べて格段に速く、繋げやすいという印象を受けるGoogle WiFi。仕様を聞いて興味を持った方もおられることでしょう。
実際にGoogle Wifiを導入するにあたり、製品の特徴をもう一度おさらいしてみましょう。
インテリアに溶け込むデザイン性の高さ
![]() ※画像は公式サイトより引用 |
丸いフォルムに白のカラーリング。シンプルでありながら、場所を選ばずに部屋の景観を壊さないデザイン性の高さは好印象です。機械的でどこか無機質なイメージのある従来のルーターとは違い、部屋のインテリアの一部として溶け込みやすいシルエットは好きな場所に置いておける安心感があります。
動作音や表示ランプの点滅なども無いので、自然に生活の一部として機能できます。
自動アップデートによるセキュリティ性の高さ
Google Wifiはバックグラウンドで必要な動作を行ってくれる手間も掛からず、安心して利用できるのも強みです。Wifiからの不正アクセスや無線の不正使用を防ぐセキュリティの自動アップデート機能も搭載しているため、更新のたびに自身の手でアップデート作業をする必要がありません。
設置後すぐに使えて、製品に任せっきりでも大丈夫なのがGoogle Wifiの高性能である理由の一つです。
ネットワーク管理が手軽
![]() ※画像は公式サイトより引用 |
前述のネットワークアシスト機能、メッシュネットワークを採用したGoogle Wifiは、常に最適なネットワーク接続を自動で選んでくれます。最速な帯域を選び、混雑の少ないチャンネルを選択し、自己判断でスムーズな接続を行います。
従来のWiFi設定は対応した端末、接続帯域の設定などの最適な環境での接続にはある程度の知識を必要としましたが、Google Wifiは最先端技術の搭載によって初心者でも簡単に最速・最適な無線接続を実現させています。
最適な帯域を判断する機能を持つため、一般的な中継器のように同じ規格・帯域のものでなければ同期できないという欠点を解決しています。Google Wifiは異なる規格・異なる帯域同士でも常に最善を選択するため、中継による周波対数切り替えでの速度低下を起こしません。
タイムスケジュール機能で決まった時間に停止できる
Google WifiにはWifi接続時間を設定するタイムスケジュールを管理することも可能で、就寝時や食事時などの決まった時間に端末のWiFiを停止するスケジュール設定も可能です。子供向けにアダルトサイトへのアクセスを禁止するブロック設定も可能なため、子供のいるご家庭でも安心して利用できます。
専用アプリでスマホ管理も楽々
Google WifiにはiOSとAndroid用アプリも配信されており、スマホからでも簡単に接続の確認、テスト、ネットワーク設定なども行えます。いちいちパソコンを立ち上げる必要がないため、いつでもどこでもスマホからWifi設定が調整可能です。
現在の価格をどう捉えるか?
Google Wifiの価格は税込で16,200円です。3台パックは割引されて42,120円になりますが、これをどう捉えるかによって評価は変わるでしょう。一般的なルーターとすれば割高ですが、無線・有線での高速通信、手間のかからない簡単設置、スタイリッシュなデザインと評価ポイントが多く、決して高いとは思わせない高機能なメッシュネットWiFiルーターです。
また、Google WifiではIPアドレスの割り当てができないことや、一部でメッシュネットワークが対応していないケースも確認されています。
あくまで一般的な家庭用WiFiルーターと考えれば問題はないと思われますが、一般家庭でのルーターの価格と考えればどのように受け取られるか。高性能ではありますが、複数台設置に適した性能であるため中規模住宅では過ぎた性能・高級品とも受け取れます。
Google Wifiの数少ないデメリットと考えられるこれらですが、他社のWiFiルーターと比べれば家庭用WiFiでは最高レベルであることは間違いないでしょう。
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乗り換えなら他のネットがおすすめ
WiFiは工事が不要で引っ越しも手続きが簡単というメリットがありますが、全てで有線より優れているとは言えません。いかにGoogle Wifiが高性能と言えど、品質や回線の安定感ではやはり光配線の有線接続には劣ると言わざるを得ません。既存のネットは代理店などの申し込み窓口も多く、キャッシュバックなどの特典が用意されている点も見逃せません。
Google Wifiは高性能WiFiですが、当然そのままではネットに繋げることはできません。あくまでネット回線の伝送装置であるため、ネットに繋ぐためには専用のネットを契約する必要があります。
ソフトバンク光の代理店なら高額キャッシュバック
様々あるネットの中からおすすめなのがソフトバンク光です。なぜかと言うと、ソフトバンク光は高額キャッシュバックを用意している代理店が多く、正規代理店は公式特典も同時で受けられることも理由だからです。
例えば、他社から乗り換えした場合では違約金を最大10万円までキャッシュバックしてくれるあんしん乗り換えキャンペーンが実施されており、更に工事費用相当のキャッシュバックで実質工事費無料となります。代理店ではこれに加えて独自のキャッシュバックも行われているので断然お得です。
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代理店の一例として上のNEXTとアウンカンパニーの2社は新規、転用のどちらからでもキャッシュバックが用意されています。どちらにも2パターンの特典が用意されており、自分の好きな特典のある窓口を選んでも問題がありません。
どちらの窓口でも最大40,000円が貰えるので、キャッシュバックでGoogle Wifiを購入して家庭のネット環境を充実させることに活用できます。
Google Wifiの導入やネットの申し込みを考えている方は是非、ソフトバンク光をおすすめします。申し込みは代理店から行い、快適なネット環境とキャッシュバックを手に入れましょう。
ソフトバンク光おすすめ代理店ランキング
第1位 株式会社NEXT
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第2位 株式会社アウンカンパニー
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