ソフトバンクのBBフォンは使わないなら解約するべきなのか？

光コラボなどの一般的な光回線サービスには、プロバイダごとにIP固定電話サービスが提供されています。ソフトバンク光には自社同士の無料通話サービスを中心とした光電話サービスが3つもあり、そのうちの一つに月額無料の「BBフォン」が提供されています。

スマホが普及した近年では電話は携帯電話で十分という方も増えており、自宅の電話を持たないという方も珍しくなくなりつつあります。そういう方にはBBフォンは必要のないオプションサービスに映り、「要らないから解約してしまおう」と考えるかもしれません。

しかし、BBフォンは月額無料であることを考えれば、別にそのままでも問題ないのではないでしょうか？別に解約までしなくても費用が掛かる訳ではありません。

そこで今回、使わないBBフォンは解約するべきなのかを考察してみました。

ソフトバンクの電話サービスをフルに活かすなら必須

月額無料で自宅に固定電話が持てるBBフォンは、ソフトバンクのインターネットサービスで提供されているIP電話サービスの一つです。BBフォンはソフトバンク光だけでなく、Yahoo!BBなどのフレッツコースやYahoo!BB ADSLにも付いているオプションです。

固定電話を使わない方にとっては極端に言えば無駄なオプションですが、BBフォンは基本無料なので、放置していても勝手に費用が発生するなどということはありません。

別に放っておいても問題がある訳ではありませんが、使わないのにそのままにしておくのは気になるという方も中には居るはずです。

しかし、通話無料やおうち割などのソフトバンクの数々の電話サービスを使い続けるのであれば、絶対にBBフォンは解約すべきではないのです。

BBフォンはおうち割の条件の1つ

ソフトバンク光のおうち割は、ソフトバンクのネットと携帯電話をセットで契約した方に携帯電話料金から毎月最大1,000円の割引が適用される割引サービスです。割引の適用は契約者本人を含む家族の回線を最大10回線までに及び、同居する家族から恋人、遠くの親族、シェアハウスの仲間までを家族と捉えて割引が適用されます。

※画像は公式サイトより引用

おうち割の種類にはネットと携帯電話だけでなく、ソフトバンクでんきと組み合わせた「おうち割 でんきセット」としてネット、スマホ、電気が3つセットの割引プランがあり、しかもソフトバンクを解約するまでずっと割引が続くため、ソフトバンクユーザーが毎日の暮らしをお得にできるとても便利なセット割なのです。

おうち割は正式名称を「おうち割 光セット」と呼びますが、このおうち割 光セットを使うにはソフトバンクのネットと携帯電話の他に、IP電話サービスへの加入が必須条件なのです。

光電話は光回線を介して通話する光回線サービスの一つなので、光回線を開通させた方だけが使えるIP固定電話サービスです。

おうち割に必須のIP電話は上記の3つになります。初期費用はフレッツ光からの転用で、NTTの加入番号があれば交換機工事費は無料となり、BBフォンは唯一月額料金が無料で持てる電話となります。

ただ、ソフトバンク同士以外ではBBフォンの通話料が一番高くなってしまい、他社や固定電話への番号を掛ける頻度が高い方には利用料の負担が増えやすくなります。ただし、ホワイトコール24に加入しておけばソフトバンク同士の携帯と固定電話の通話も無料にすることが可能です。

おうち割を使い続けるにはこの3つのうちのいずれかを継続しておく必要があり、固定電話を使わなくてもおうち割のためだけに月額無料のBBフォンを維持しておくだけの価値は十分にあります。また、携帯電話主体でも固定電話に掛ける機会が無いとは言い切れません。もしもの備えとして、固定電話はあれば必ず役に立つでしょう。

おうち割解除で光BBユニットのパック料金も解除

BBフォンを解除してしまうことはおうち割が使えなくなること以外に、光BBユニットとWi-Fiマルチパックとのパック料金が消滅してしまうデメリットがあります。

光BBユニットは、WiFiを搭載したソフトバンク光のレンタルオプションです。自前のルーターがあれば絶対に必要なオプションではありませんが、ソフトバンク光のスペックを引き出すには必須のオプションでもあり、おうち割の条件となる有料オプションでもあります。

また、光BBユニットのWiFi機能を使うにはWi-Fiマルチパックが必要であり、光BBユニットとWi-Fiマルチパックは2つでセットの有料オプションでもあります。2つセットとなった有料オプションは決して安いと言えるものではありませんが、おうち割を適用することで500円のパック料金が自動的に適用されるようになります。

Wi-FiマルチパックはソフトバンクのWiFi回線を自由に使えるキーにもなり、Wi-Fiマルチパックに加入すればソフトバンクが提供するWiFiスポットが無料で使えるようになります。

普段からスマホを中心に生活されている方にとっては、スマホのデータ通信量は決して見過ごせないポイントです。WiFiを使えば毎月のデータ通信量を気にすることなく、通信制限時においても通常の速度でネットに繋ぐことが可能です。

BBフォンを解約したことでおうち割が使えなくなり、光BBユニットとWi-Fiマルチパックのパック料金が解除されればそれだけ毎月のネット代とスマホ代に負担が掛かります。節約という意味でもBBフォンは手放してはいけないオプションなのです。

スマートログイン設定のプレミアム特典も使えない

ソフトバンクでは、おうち割加入で簡単自動ログインのスマートログイン設定というサービスを提供しています。スマートログイン設定をしておけばソフトバンクやYahoo!のコンテンツにIDやパスワードを入力不要で自動ログインできるようになり、スマホ操作が更に快適になります。

それだけでなく、スマートログイン設定を完了させておけばYahoo!ショッピングやLOHACOでの買い物でネットやスマホの支払い、コンビニなどで使えるTポイントが常に倍の状態で付与されます。また、有料のYahoo!プレミアム特典が無料となり、電子書籍の無料購読やYahoo!の様々な特典が無料になります。

これらのメリットを考えれば、BBフォン解約によるデメリットの方が多くなります。

スマホ中心ならソフトバンクAirがおすすめ

普段からネットも通話もスマホが中心と言う方にとって、自宅の固定電話も固定接続のネットも重要視していない方が多いのかもしれません。

光回線には安定した高速通信の利便性に使い放題のネットとスマホにはない大きな魅力があります。その上、光BBユニットはWiFiが使えるため、スマホのデータ通信無制限で快適なネット環境を簡単に整えられます。

しかし、新規で始められる方には高額な工事費用の負担が掛かり、引っ越し時には再び光回線工事が必要となります。ソフトバンク光は引っ越し時の工事費用が無料とは言え、工事期間中にネットが使えなくなるのは不便以外の何ものでもありません。

光回線に拘っていないのであれば、WiFiで繋がるソフトバンクAirに申し込むという手段もあります。

ソフトバンクAirはWiFiなので、自宅にホームルーターを設置するだけで工事不要で申し込み即日からネットが使えます。しかも、ソフトバンクAirなら光BBユニットやWi-Fiマルチパック、IP電話サービスなどのオプション不要でソフトバンクの携帯があればおうち割が適用されます。

引っ越しの時も、電話連絡一つで転居先の住所で即日にネットに繋げられます。光回線と違ってホームルーターの設置だけで済むので、工事期間というものがありません。

固定電話も光回線も要らないという方にこそ、オプション不要でおうち割のあるネットが使い放題のソフトバンクAirをおすすめします。

おうち割のメリットのためにBBフォンは維持すべき

BBフォンは使う方にとっては便利なIP電話サービスですが、使わない方にとっては無駄なオプションかもしれません。しかし、BBフォンはおうち割を維持するために重要な条件の一つでもあるため、簡単に解約すべきものではありません。

おうち割は携帯電話代の割引だけでなく、必須オプションの割引、便利な無料特典、WiFiの使い放題など数多くのソフトバンクのメリットを得るための重要なサービスでもあります。

どうせ月額無料で維持費用は無料なのですから、使わなければそのまま放置していても構わないサービスなのです。BBフォンだけがおうち割の条件ではないので、BBフォンに不満があればホワイト光電話や光電話（N）に変更してもおうち割は継続可能です。

スマホ主体ならネットはソフトバンクAirを使えば電話オプションは必要ありませんし、固定電話だけが欲しくなったら月額500円のWiFiの固定電話サービス「おうちのでんわ」に加入するなどいくらでも方法が見つかります。

ソフトバンクをより快適に、お得に使うのであればBBフォンだけは解約せずにキープしておくことをおすすめします。

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