ネットを解約する時、光回線などの場合は建物内に残すか撤去工事などを行いますが、WiFiの場合だと光ファイバーケーブルのような回線がありません。
WiFiのインターネットであるソフトバンクAirも回線工事は不要で、手続き1つで即日からでも使えます。そのお手軽さが、ソフトバンクAirの人気の理由の一つでもあります。
しかし、ネットに繋げるための接続端末である「Airターミナル」は解約後に手元に残ってしまいます。ソフトバンクAirの解約後、手元に残ったAirターミナルはどのように扱えば良いのでしょうか?
今回は解約後のAirターミナルの取り扱いと注意点についてお話します。
Contents
解約後はレンタルなら返却、購入なら各自処分
※画像は公式サイトより引用
ソフトバンクAirを契約する際、ネット接続に必要なAirターミナルはレンタルか購入かを選びます。レンタルなら、解約手続き後に指定の場所に返却すれば終わりですが、本体を購入した場合は手元に残ります。
では、手元に残ったAirターミナルはどうなるのか?先に答えを言えば「使用不能」となります。
それでは、ソフトバンクAir解約後の使わなくなったAirターミナルの扱いはどうすれば良いのでしょう?Airターミナルのレンタルと購入の2つのケースで解説していきます。
レンタルの場合はソフトバンクAirを先に解約
まずはAirターミナルをレンタルする場合の対応から紹介します。
レンタルの場合は、解約手続きを行ってからAirターミナルを返却するのが原則なので、手続き前の返却は基本的には受付けていません。また、返却したからといって解約扱いにはならないので、まずはSoftBank Airサポートセンターまで解約の電話申し込みをしておきましょう。
SoftBank Airサポートセンター |
0800-1111-820(通話無料) 受付時間:10:00~19:00 |
レンタルAirターミナルの返却先
レンタルの場合は上記の返却先に本体を段ボールなどの箱に梱包して送付します。返却の際には、宅配業者の手配と返送の費用は自己負担となります。業者の指定は特にないので自由に選んで構いません。
Airターミナルは返却期限が決まっており、解約から20日を過ぎても返却確認が出来ない場合はAirターミナル返却の督促状が届きます。それでも本体の返却が行われない、あるいは紛失・破損などがあった場合には高額な賠償金を請求されるので大切に保管しておきましょう。
Airターミナル返却先 |
〒277-0804 千葉県柏市新十余二3-1 GLP柏物流センター1階 SoftBank モデム係 宛 |
連絡先:SoftBank Airサポートセンター 0800-1111-820(通話無料) 受付時間:10:00~19:00 |
購入の場合は処分方法は自由
次はAirターミナルを購入した場合です。
購入の場合は、本体は契約者本人の所有物となります。なので、購入後は自己責任で好きなように扱っても問題ありません。燃えないゴミとして処分したり部屋のインテリアとして飾ったり、(常識の範囲内で)本人の自由です。
解約後はAirターミナルの再利用は不可
たまにインターネットオークションやフリマアプリなどでもAirターミナルの出品を見かけることもありますが、間違ってもネット接続の目的などで買わないようにしてください。万が一新品であっても、ソフトバンクを介さずに購入したものをネットに繋げることはできません。
なぜ、新品未使用品でも購入すべきではないのかお判りでしょうか?例え、不正に入手したものでもない正規品でも、ソフトバンクAirの取次窓口以外で購入したものは使うことができません。
つまり、ソフトバンクの契約を介し、正規の手続きで購入したものでないと使えないのです。
その理由はAirターミナルに内蔵されているSIMカードにあります。
Airターミナルは他のSIMでは使えない
Airターミナルにはネットに接続するための専用のSIMが内蔵されています。AirターミナルはSIMの契約者情報を識別してソフトバンクのLTE回線に繋げているため、契約者以外がAirターミナルを使うことができないのです。
SIMには契約者の登録者情報が入っている
携帯電話などのキャリアで販売されている端末には、各社に合わせて利用制限が組み込まれた「SIMカード」が内蔵されています。ドコモならドコモ、auならau、ソフトバンクならソフトバンクでSIMカードは各社に対応した回線端末に使われています。
各社に対応したSIMカードは自社の回線以外には使用することができず、これを一般的に「SIMロック」と呼びます。例えば、auで購入した携帯電話をソフトバンクの回線で使う場合には「SIMロック解除」を行なってから、制限解除された端末に改めてauのSIMを差し込む必要があります。
SIMロックが掛かっていない「SIMフリー」の端末は「格安スマホ」「格安SIM」などと呼ばれており、各キャリアの回線に対応しているSIMカードを使用することで他社の回線で端末を使うことが可能になります。「格安スマホ」「格安SIM」と一般的に呼ばれているスマホ携帯は、本体とSIMを別途で購入してから使用するものを指しています。
そして、SIMには契約者の識別情報が登録されており、いわばIDというべき個人情報の塊です。
解約後のAirターミナルの契約者情報は消滅しているのでネットに接続できない
つまり、一度解約してしまったAirターミナルは契約者の登録者情報が消滅しているため、契約者の情報がソフトバンクのデータベースに載っていないのです。そのため解約済のAirターミナルはネット回線に接続できません。
ソフトバンクAirを契約中の状態で契約した住所のエリア内なら使うことも可能ですが、そもそも契約者以外が利用するのは規約違反です。ソフトバンクAirの契約者本人以外がソフトバンクAir公式か代理店以外の窓口からAirターミナルを購入するのは、ハッキリ言って無駄でもあり違反行為に抵触してしまいます。
悪気が無くても規約違反に触れてしまうと、いかなる罰則が与えられようとも自己責任になってしまいます。
ワイモバイルは特殊な立ち位置のMNO
ちなみに、ワイモバイルはソフトバンクグループの回線を使っている独自の自社ブランドであるため、「格安スマホ」と呼ばれていても本来の意味の格安スマホではありません。
ワイモバイルは前身のイーモバイルやWILLCOMといった自前の通信設備を持ちながら、ソフトバンクの回線も使うことができる特殊なMNOです。ワイモバイルが第4のキャリアと呼ばれているのはこの特殊性からによるものなのです。
Airターミナル対応のフリーSIMは存在しない
総務省の「SIMロック解除原則義務化」以降、携帯電話などのモバイル端末は基本的には各社のSIMカードに対応して作られています。現在は携帯電話だけでなく、SIMフリーのWiFiルーターが数多く販売されており、ホームルータータイプのものも日本国内で増えつつあります。
AirターミナルにもSIMカードの挿入口があるので取り出しが可能ですが、SIMカードを交換すれば他社回線でも使えるようになるかと言えば答えはNOです。SIMカードを変えただけでは、端末が持つ固有の番号である「IMEI」という端末識別番号に弾かれてしまうからです。
SIM解除自体はPCや端末からでも自力で行なうことができますが、使用する端末のIMEIを登録する手続きが必要です。ソフトバンクAirにはそもそもSIM解除ができる手段がありません。SIM解除自体を行なうことができないので、事実上の対応SIMが存在していないことになるのです。
自力ではできないからと言ってソフトバンクショップにAirターミナルを持ち込んでも、SIM交換ができないと断られてしまいます。
再契約後もAirターミナルは再利用不可
※画像は公式サイトより引用
ソフトバンクAirは一度解約しても再契約は可能です。しかし、以前購入したAirターミナルを持ち込んでの再契約はできないと公式で明言されています。再契約時には再度Airターミナルを購入するかレンタルするか、新品の本体を用意しなくてはならなくなります。
なぜこのように再利用ができないのかは定かではありませんが、Airターミナルに登録されているIMEIとソフトバンクAirの契約時に発行されるIDが契約時に紐づけされていることが予想されます。そのため、解約時に契約者の情報と一緒にIMEIも廃棄されるのではないかと思います。
契約者なら再利用可能という噂は×
ネット上では「以前の契約者なら再契約した場合、Airターミナルの再利用は可能」という噂がそこかしこで見られますが、上で説明したように再利用は不可能なはずです。しかし、こう色々なところで噂になっていると少し気になってしまうものです。
という訳でチャットサポートに問い合わせてみました。以前にYahoo!JAPAN IDのことで少し揉めたことはありましたが、分かることなら丁寧に答えてくれるので信頼は変わっていません。むしろ、受付開始時刻と同時にこんなクレーマーみたいな筆者によく付き合ってくれるものと感謝しております。
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再利用は不可能との回答 | 引き取りも不可 |
あっさりと再利用も引き取りも不可ということが判明しました。ネットの質問相談所では再利用可能という体験談のような話もありますが、上の画像では公式に否定されています。トラブルになり兼ねないので、こういった疑問には公式回答が出るまでは鵜呑みにしない方が良いことが分かりました。
処分する場合は各自治体に基づく処分方法か、分解して燃えないゴミの日に出すことになります。
短期契約ならレンタル、購入は4年以上使わないと損
購入の場合 | レンタルの場合 | ||
月額料金 | 4,880円 | 5,370円 (レンタル料490円) | |
2年で解約した場合 | 月額料金合計 | 117,120円 | 123,510円 ※初月レンタル料無料 |
機器代の残債 | 18,000円 | ー | |
費用合計 | 135,120円 | 123,510円 |
ソフトバンクAirは2年間の自動更新契約です。購入の場合、2年で解約すると機器代の18,000円がのしかかってきます。そのため、2年で解約すると割り切っているならレンタルの方がお得です。
3年目以降は購入の場合の機器代の残債がなくなってきて、利用開始から36ヶ月経った時点で残債金はゼロになります。つまり、支払いはソフトバンクAirの月額料金だけで済みます。
ちなみに3年での解約の場合は契約解除料9,500円がかかるので、購入の場合もレンタルの場合もあまりおすすめはしません。
4年での解約なら契約解除料もかからずに解約できます。したがって3年目以降も使うのであれば、断然Airターミナルの購入の方が安上がりというわけです。
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将来的な使い道を期待する?
使わなくなったソフトバンクAirを無下に処分するのは抵抗があるかもしれません。Airターミナルを見るとまだ解放されていない機能がいくつか残っているため、将来的には何かしらのサービスとして使えない可能性がない訳でもありません。
Airターミナル自体は場所も取らないスマートなデザインなので、保管しておいても荷物になると言うほどでもありません。将来的なことに期待して手元に残すか、処分するかは持ち主自身の考えにもよるので「こうした方が良い」とは断言できません。
使わなくなった機器の扱いに困るというようなことを避けたいのであれば、多少費用を払ってでもレンタルの方が良いかもしれません。
ソフトバンク光でもおうち割やWiFiを使えるので、いっそのこと光回線を導入してしまうのも悪い考えではありません。ソフトバンク光なら引越しの際でも工事費用が掛からずに転居先でも使えるのでご検討してみもいいでしょう。
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