ネットを始めとした電気通信事業者は様々な分野から企業が参入しており、MVNOの格安スマホにも意外な企業が参入していたりします。大手流通企業の「イオン株式会社」も自社ブランドの「AEON MOBILE(イオンモバイル)」を展開しています。
ショッピングモールなどでおなじみのイオンが提供する格安スマホは「業界最安級の料金」を掲げ、全国200店舗以上のイオンのお店で契約することが可能です。
この記事では、老舗通信事業者ではないイオンモバイルが、どのようなサービスを行なっているのか紹介します。
Contents
業界最安級で全国展開のイオンモバイル
※画像は公式サイトより引用
AEONグループが展開するイオンモバイルは、全国200店舗以上のイオンのお店で展開する格安スマホです。イオンモバイルは3つの特徴を掲げており、「41種類の料金プラン」「3つの購入方法」に「業界最安級」を謳う料金設定です。
スーパーや飲食店などで知られるイオンのモバイル事業がどのようなものか知らない方のために、今回はイオンモバイルの3つの特徴を始めとし、まずは料金プランから徹底紹介します。
契約期間・最低利用期間がない
イオンモバイルの最大の特徴は多彩な料金プランやマルチキャリアではなく、契約期間や最低利用期間が料金プランには設定されていないことです。これはキャリアはもちろん、MVNOでも珍しい点でもあり最大のメリットでもあります。
ただし、MNPで転入してから別の会社に乗り換える際はMNP転出手数料がかかりますので注意しましょう。
MNP転入手数料 | 3,000円(税抜) |
MNP転出手数料 |
MNP転出手数料は、契約内容や契約期間に関係なく電話番号1件につき3,000円です。
基本の3つと全41種類の料金プラン
イオンモバイルは全41種類の料金プランとされていますが、基本的な料金プランは「音声プラン」「データプラン」「シェア音声プラン」の3つになります。基本3つの中に分けられる全パターンの合計が41種類なだけなので、これらの基本的な料金プランさえ覚えておけばOKです。
3つの契約プラン概要
- 音声プラン - データ容量200MB~50GBまでの音声通話、データ通信、SMS
- データプラン - データ容量1GB~50GBまでのデータ通信(SMSはオプション)
- シェア音声プラン - 最大5枚までのSIMをプランの組み合わせ自由で契約可能
通話料は20円/30秒で共通
基本となる3つの料金プランは契約できる容量が500MBから50GBまであり、それらの総数が41種類あります。契約者は通話とデータ通信、データ通信のみ、音声通話とデータ通信のシェアプランのいずれかを選び、その中から希望の通信容量のプランを選ぶことになります。
イオンモバイルが提供する回線はauとドコモのマルチキャリアですが、ドコモ回線のみタイプ1とタイプ2に分かれています。SIMカードのタイプも含めてこの記事では詳しく解説します。
3タイプのSIMカードから選択
SIMカード初期費用 | ||
3,000円 | ||
au回線 タイプ1 | ドコモ回線 タイプ1 | ドコモ回線 タイプ2 |
高速通信時:下り958Mbps/上り112.5Mbps | 高速通信時:下り最大1,288Mbps/上り最大131.3Mbps | |
低速通信時:最大200kbps |
SIMカードタイプごとの違い
- au タイプ1
高速通信時:3日間の通信量6GB制限あり
低速通信時:3日間の通信量366MB制限あり
SMS月額料金:無料
データ追加購入:1GB480円・回数上限なし - ドコモ タイプ1
高速通信時:制限なし
低速通信時:3日間の通信量366MB制限あり
SMS月額料金:データ・シェアプランは140円
データ追加購入:1GB480円・回数上限なし - ドコモ タイプ2
データプランのみ対応
高速通信時:制限なし
低速通信時:制限なし
SMS月額料金:140円
データ追加購入:1GB480円・回数上限は月6回まで
イオンモバイルは契約する際に使用する回線のSIMカードを選びます。auとドコモでは料金は共通していますが、通信速度や通信制限の違います。タイプ2はドコモ回線、データプランでのみ使えるSIMです。ドコモ回線はタイプ1,2共に高速通信時の制限はありませんが、低速時も制限なしなのはタイプ2のみとなります。
その他、SMS基本料金が無料、追加データ購入回数があるなどタイプ別に違うので、SIM購入前にはカードタイプをチェックしておきましょう。
通話とネットの音声プラン
音声プラン(料金は月額税抜) | |
200MB ※60歳以上限定 | 980円 |
500MB | 1,130円 |
1GB | 1,280円 |
2GB | 1,380円 |
3GB ※60歳以上限定 | 1,280円 |
4GB | 1,580円 |
6GB ※60歳以上限定 | 1,580円 |
6GB | 1,980円 |
8GB ※60歳以上限定 | 1,980円 |
8GB | 2,680円 |
12GB | 2,980円 |
14GB | 3,580円 |
20GB | 3,980円 |
30GB | 4,980円 |
40GB | 5,980円 |
50GB | 6,980円 |
通話料 | 20円/30秒 |
au、ドコモタイプ1に対応している契約プランで、音声通話、データ通信、SMSが標準サービスとして利用料金に含まれます。
音声プランのデータ容量は最低500MBから最大50GBの全11種のうちから選べます。スマホのスタンダードな料金プランである音声プランは人気が高く、その中で4GB 1,580円がイオンモバイルの一番人気とされています。
ネットのみのデータプラン
データプラン(料金は月額税抜) | |
1GB | 480円 |
2GB | 780円 |
3GB ※60歳以上限定 | 680円 |
4GB | 980円 |
6GB ※60歳以上限定 | 1,080円 |
6GB | 1,480円 |
8GB ※60歳以上限定 | 1,580円 |
8GB | 1,980円 |
12GB | 2,380円 |
14GB | 2,980円 |
20GB | 3,280円 |
30GB | 4,280円 |
40GB | 5,480円 |
50GB | 6,480円 |
ネットなどのデータ通信のみのデータプランはau、ドコモタイプ1,2の全てのSIMが利用可能です。その代わりSMS機能を使うには140円の月額が発生します。通信容量は500MBが無くなり、全14種の料金プランとなります。
低容量ほど音声プランよりも安くなりますが、容量を増やすごとに最大800円あった金額差が最終的に500円にまで縮まります。目安となる4GB以上を契約するならSMSも無料で使える音声プランを契約した方がコスパは良いでしょう。
容量を分け合うシェア音声プラン
シェア音声プラン(料金は月額税抜) | |
4GB | 1,780円 |
6GB ※60歳以上限定 | 1,880円 |
6GB | 2,280円 |
8GB ※60歳以上限定 | 2,280円 |
8GB | 2,980円 |
12GB | 3,280円 |
14GB | 3,880円 |
20GB | 4,280円 |
30GB | 5,280円 |
40GB | 6,280円 |
50GB | 7,280円 |
手数料:3,000円/追加1SIM 4枚目以降:月額200円/1枚 データSIMへのSMS機能追加:月額140円/1枚 |
複数のSIMを使い、全11種の通信容量を分け合う契約プランです。音声通話とデータ通信が可能で、auとドコモタイプ1に対応しています。例えば、料金プラン8GBを契約した場合、8GBの範囲で最大5枚のSIMで分け合えます。
SIMに対応した端末であればスマホ、タブレット、ポケットWiFiにも分けることができ、サブ用のモバイル端末や家族でまとめて使うには適した契約プランです。
イオンモバイルのオプション
イオンでんわ
開発元:AEON RETAIL Co.,Ltd無料
posted withアプリーチ
イオンモバイル速度切り替え
開発元:AEON RETAIL Co.,Ltd無料
posted withアプリーチ
イオンでんわ | ・基本料無料 ・音声通話料半額 |
イオンでんわ10分かけ放題 | ・月額850円 |
050かけ放題 | ・月額1,500円 |
イオンモバイル速度切り替え | ・アプリからの高速通信のON/OFFが可能 |
子どもパック | ・月額150円 ・11本の子供向けアプリ収録 |
アプリ超ホーダイ | ・月額360円 ・人気の有料アプリ100タイトル以上収録 |
スマート留守電 | ・月額290円 |
ビデオマーケット | ・au:月額100円 ・ドコモ:月額500円 ・動画レンタル配信サービス |
留守番電話 | ・月額300円 |
割り込み電話着信 | ・月額200円 |
その他のオプション
- イオンスマホ安心パック - 安心保証+電話サポート+セキュリティのパックセット
au回線:600円/月
ドコモ回線:700円/月
最大31日間無料 - イオンスマホ安心保証 - 破損・故障した端末を4,000円で交換
au回線:350円/月
ドコモ回線:450円/月 - イオンスマホ電話サポート - スマホの設定を操作・遠隔・出張でサポート
月額300円
出張サポートは別途費用あり - イオンスマホセキュリティ - セキュリティソフト
月額300円 - イオンモバイル持ちこみ保証 - メーカー保証なしでもイオンモバイルが保証
au回線:550円/月
ドコモ回線:650円/月
イオンモバイルのオプションは一般的な電話サービスや保証などスタンダードなものが揃えられており、前述のSMSや追加データと合わせてもラインナップが豊富です。一部のオプションは回線によって月額料金が異なります。
通話料半額と端末からの高速通信オン・オフ機能はアプリをインストールすることで利用できるようになり、どちらも基本料金は無料です。イオンモバイル速度切り替えアプリは公式ではAndroid版のみ提供されていますが、Apple Storeでは普通に配信されているのでiOS版を使用したい方は上のリンクからDLを行なってください。
ワイモバイルとの比較
イオングループの店舗で契約・販売が受付されているイオンモバイルは、豊富な料金プランと低価格が特徴的な格安スマホです。auとドコモのマルチキャリアで一見使い勝手が良さそうには見えますが、他社と比較した場合はどのような評価になるか気になる方も多いと思われます。
次はイオンモバイルで取り扱われていないソフトバンクの回線「ワイモバイル」と比較してみました。
割引が豊富なワイモバイル
ワイモバイルは10分間の無料通話とデータ通信がセットの料金コミコミが特徴のスマホです。ワイモバイルはYahoo!のブランドでソフトバンクの回線を使っているので、MVNOではなくMNOなのですが、立ち位置的に中間の絶妙なポジションにある「格安スマホ」です。
今回の比較はワイモバイルのS/M/Lプランとイオンモバイルの音声プランで近い料金プランを比較しました。
ワイモバイルは2021年2月から現行のスマホベーシックプランが終了し、新プランの「シンプルプラン」がスタートします。
ワイモバイル | シンプルS | シンプルM | シンプルL |
1,980円 (3GB) | 2,980円 (10GB) | 3,780円 (20GB) | |
イオンモバイル | 音声プラン | ||
2GB:1,380円 4GB:1,580円 | 8GB:2,680円 12GB:2,980円 | 20GB:3,980円 |
基本料金だけで比較すればイオンモバイルはどの料金プランもワイモバイルより安く、格安スマホの業界最安級というのは伊達ではありません。しかし、ワイモバイルはネット(ソフトバンク光やソフトバンクエアー)とのセット割を適用させると見方が変わってきます。
割引適用後の比較
ワイモバイル | シンプルS | シンプルM | シンプルL |
1,980円 (3GB) | 2,980円 (10GB) | 3,780円 (20GB) | |
おうち割 -500円割引 | |||
1,480円 | 2,480円 | 3,280円 | |
イオンモバイル | 音声プラン | ||
2GB:1,380円 4GB:1,580円 | 8GB:2,680円 12GB:2,980円 | 20GB:3,980円 |
おうち割を適用すると、ワイモバイルとイオンモバイルはほぼ互角になり、20GBにいたってはワイモバイルが逆転します。
ここまでしてようやくワイモバイルの方が安くなりましたが、イオンモバイルには余ったデータを翌月まで繰り越せるメリットなどもあるので、一概にワイモバイルの方がお得で使いやすいとは言えないでしょう。
ワイモバイルは現行プランでは10分間の通話が無料、イオンモバイルでは月額850円のオプションですが、2021年2月からワイモバイルでも月額700円のオプションになります。
なので、イオンモバイルは割引サービスはないものの基本料金が業界最安値のため十分安く使うことができます。
ネットには@スマート光がおすすめ
格安スマホ業界最安値という看板に偽りのないイオンモバイルですが、料金に特化した代わりにWiFiなどのスマホを快適にさせるオプションに乏しいのが欠点です。元の基本料金が安いので割引やネットとのセット割が無くても気にはなりませんが、通信制限だけはWiFiがないとどうにもなりません。
普段からあまりネットを使わない方はまだしも、動画や音楽ファイルなど大容量のデータ通信を行なう方には無制限のネットは不可欠です。ネット環境を整えるにはそれなりの費用が掛かるのがネックだという方におすすめなのが、業界最安値の光コラボ「@スマート光」です。
事務手数料 | 住居タイプ | 工事費用 | 月額料金 | |
@スマート光 | 3,000円 | ホーム | 18,000円 ※今なら無料 | 4,300円 |
マンション | 15,000円 ※今なら無料 | 3,300円 |
@スマート光は割引やスマホとのセット割などが一切なしの業界最安のネットです。最低利用期間24ヶ月・自動更新契約なしとどことなくイオンモバイルと似ているようには思えないでしょうか?@スマート光には高速無線LANとIPv6 IPoEの高速通信のオプションが提供されており、ストレスを感じさせない自宅のネット環境を整えるのに最適です。
何と言っても@スマート光は工事費無料キャンペーンを実施しているので、事務手数料のみで自宅にネットを引けるというのが魅力です。
ネット選びはセット割などのメリットやデメリットを考える必要も出てきますが、@スマート光にはセットの縛りが無いのでイオンモバイルとの相性も悪くありません。
スマホもネットも節約しながらお得に使いこなしたい方は、イオンモバイルと@スマート光の業界最安値同士の組み合わせをおすすめします。
★@スマート光の公式HPはこちら