一般家庭に普及したインターネットは現在でも最初の開通工事にかかる初期費用・工事費用は高額です。一度支払えば後は気にすることがありませんが、解約する時は諸々の違約金が発生することにも気を付けなくてはいけません。ネットの乗り換えを考えている方や、止む無く解約を考えている方は契約解除の際の違約金も考慮する必要があります。今回はそんなネットの違約金について解説します。
Contents
インターネットの違約金
インターネットの主な違約金
- 契約解除料
- 工事費残債
- 撤去工事費用
- 損害賠償金
インターネットの主な違約金は上記の4種類に分けられます。それぞれプロバイダが定めた規約に則った違約金とされており、契約通りに利用していれば本来は請求される必要のない費用です。しかし、利用者側の都合や予期せぬ出来事で不意に請求される事態が起きないとも限りません。ここでは違約金の種類と発生する主なケースについて解説します。
契約解除料
プロバイダごとに定められている契約期間内での解約時に発生する違約金です。文字通り契約しているサービスを解除するのに必要な費用です。ネットは回線利用料、プロバイダ利用料、オプション利用料が主な契約として挙げられ、それぞれのサービスに設定してある契約期間ないし、手数料が設定されています。
光コラボのように光回線とプロバイダが一本化されているインターネットサービスでは違約金も一本化されていますが、プロバイダが別だったりオプションに契約期間が設定されている場合は契約期間も違約金も別々になるので注意が必要です。ちなみに、ネットの契約期間は2年~3年契約が一般的です。
工事費残債
高額になりがちなインターネットの工事費は一括ではなく分割払いが一般的です。分割工事費用を清算する前に契約解除をした場合、解約時に工事費残債を一括請求されます。フレッツ光の分割払い中に光コラボに転用すると転用先でも分割残債金を引き継げますが、残債金を忘れて清算する前に解約してしまったなんてことにならないように覚えておきましょう。
分割回数は主に24~32回払いが一般的ですが、まれに60回払いなどの長期分割払いも存在します。分割払いの短期での解約は高額な残債金の支払いとなるので注意しましょう。解約時の残債金の清算はネットだけに限らず、割賦契約で購入したもの全てに当てはまります。
撤去工事費用
集合住宅などでインターネットを解約した場合は設備を撤去することを義務付けられている場合があります。一般的にはネット回線をそのままにしておくケースがほとんどですが、これは建物の管理人の厚意によるものです。残しておけば次の住人がネットを契約した際に流用することができたり、工事の手間を省けるなどの管理者側にもメリットがあるからです。
光コラボなどの開通工事の際に派遣工事なしの場合があるのは、こういったことが理由に挙げられます。撤去するかどうかは建物の管理人のさじ加減となるので、必ずしも撤去工事費用が発生するとは限りません。しかし、auひかり ホームタイプのように撤去工事が義務付けられている場合は解約時に必ず支払う必要があります。
損害賠償金
まず普通では起きないケースですが、ルーターや設備機器などのプロバイダからレンタルしていたものを紛失・破損した場合には損害賠償金を請求される場合もあります。経年劣化などの場合はこの限りではありませんが、会社によっては落雷などの天災・災害による事故の保証が利かない場合には思わぬ出費が発生することもあります。
上記以外にはよほど雑な扱いをしない限りは紛失・破損などは起こり得ないケースなので、プロバイダから貸し出されているものは万が一に備えて大切に扱いましょう。
解約時の違約金が安い・無料のインターネット比較
ネットで違約金が発生する主なケースは先述した通りですが、とかく発生しやすいのが解約時の契約解除料です。急な転勤やアクシデントなどで、解約を迫られた状況で契約期間内の解約には契約解除料と言う名の違約金が発生します。
思わぬ出費で負担を強いられる前に今回は解約時の違約金が安い、または無料のインターネットを紹介します。
ネットの契約解除料比較
@nifty光 | 2年:9,500円 3年:20,000円 |
auひかり | 3年:15,000 2年:9,500円 標準:なし ホームタイプは別途撤去工事費用:28,800円 |
OCN光 | 2ねん割適用時:11,000円 |
So-net光 | 7,500円 |
ソフトバンク光 | 9,500円 |
ドコモ光 | 戸建:13,000円 マンション:8,000円 |
NURO光 | 9,500円 |
ビッグローブ光 | 3年:20,000円 2年:9,500円 |
楽天ひかり | 9,500円 |
ネットの違約金は以前は9,500円が平均的な費用でしたが、現在は1万円を超える違約金も珍しくなくなってきています。3年契約と2年契約でプランが分かれているネットは利用期間が長いものほど高額にある傾向です。通常は契約期間が無いOCN光やauひかりなどは割引を適用すると契約期間が発生し、それに伴い契約解除料を設定するネットも少なくありません。
基本的なプロバイダの契約解除料はある程度似通っており、上記の表の通り「解約時はこれくらいだろう」というある程度の目安として覚えておけばどこのネットでも解約時に備えられます。ソフトバンク光のYahoo!BB基本サービス(プレミアム)のように、オプションに契約期間と契約解除料を設けている場合はオプションの方にも注意しておきましょう。
自動更新契約期間なし・契約解除料なしのネット
低価格を売りにする光コラボでは契約期間そのものを設定していないネットも多く、上記のように最低利用期間だけを設けて自動更新なしや契約解除料自体が無いネットも増えつつあります。これら低価格のネットは工事費用無料なども行っているケースが多く、@スマート光、DMM光はいつ申し込んでも工事費無料で自動更新契約なしという初心者にも優しいサービスを行なっています。
アサヒネット光は新規・転用キャンペーンの割引期間が12ヶ月あり、事実上の最低利用期間としてあることを除けば自動更新なしのネットとして利用できます。
違約金なしのネットはお得なのか?
解約時の違約金ありとなしのネットで比較した場合、負担費用を考えると誰がどう見ても違約金が無い方がお得と考えるのが普通です。しかし、普段使いのネットとして考えると費用が安い代わりにネットとしては不便である一面も持ち合わせています。最終的に目的に沿ったネットか、費用に見合っているかどうかを判断する基準となるのは提供されているサービス次第となります。
セット割があるネット
アサヒネット光 | auセット割 |
@nifty光 | auスマートバリュー |
auひかり | auスマートバリュー |
OCN光 | OCNモバイル割 |
So-net光 | auスマートバリュー |
ソフトバンク光 | おうち割 |
ドコモ光 | ドコモ光セット割 |
NURO光 | おうち割 ソフトバンクモバイルのみ対象 |
ビッグローブ光 | auスマートバリュー auセット割 光☆SIMセット割 |
光コラボ全体の特徴ですがauスマートバリュー勢が目立ち、国内最大手のドコモ光やソフトバンク光に対応したネットが少ないことが分かります。ドコモ光はプロバイダが選べるので、プランによってはauスマートバリューが使えるケースもあります。
今回の比較で登場したプロバイダ別、スマホとのセット割があるネットをピックアップしたのが上の表になります。全て契約解除料が設定されているネットであることが分かります。唯一アサヒネット光は新規・転用キャンペーンの最低利用期間のみでauセット割が使えるネットとなっています。
@スマート光 | 最低利用期間24ヶ月 利用期間中の契約解除料:20,000円 |
DMM光 | 最低利用期間24ヶ月 利用期間中の契約解除料:9,500円 |
対して工事費無料、自動更新なしで最低利用期間後は違約金が掛からない上記2社はスマホのセット割が無く、料金プランは至ってシンプルなものに落ち着いています。手軽が売りの一つとして人気の高いネットですが、全てのユーザーのニーズに沿っているかと言われると疑問を持たれます。
日本国内のスマホユーザーの数を考えると自動更新契約があってもスマホの割引にメリットを見出す方も多いと思われ、必ずしも違約金が無いからといって使いやすいとは限らないでしょう。
引っ越しに伴う違約金にも気を付けよう
仕事などの都合で止む無く今の住居を明け渡す際にはネットの引っ越しも考慮しなくてはなりません。次の住居でもネットを引き継ぐ場合、建物にネット設備が必ずしも設置されているとは限りません。その場合には移管工事が必要となり、違約金以外にも工事費用が発生するケースも少なくありません。
引っ越し先でも引き続き今のネットを使う場合は一旦解約扱いとするケースもあり、違約金が発生してしまうこともあり得ます。ほとんどの場合は違約金なしで特例として契約解除料を免除するプロバイダは多いのですが、auひかりのように撤去工事費用を請求されるケースもあります。
ソフトバンク光やビッグローブ光のように移管工事無料のネットもあるので、引っ越しが多い方はこういったプロバイダを利用するのが良いでしょう。
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引っ越し時の回線移転工事費無料のインターネット比較
インターネットは移転の際にも引継ぎが可能ですが、引っ越し先の住居にネット設備があるとは限りません。もしも、回線を引いていない物件であった場合、改めて回線工事と工事費が必要となります。高額な工事費用を再 ...
違約金ありでも自分のライフスタイルに合ったネットを選ぼう
今回紹介した違約金比較はネット選びの一つの指標として参考にしてもらえれば幸いです。ネットを使う目的は人それぞれで異なり、「ネットを使える」という一点のみなのか「多様性・利便性」を求めているのかによってメリットが変わります。後者を選ぶ場合は多少費用が掛かっても自分に合ったネットを使いつつ、違約金に気を付けて使いこなしてください。
とにかくネットが使えるという一点が最大の目的であれば、工事費無料・月額光コラボ最安の@スマート光もおすすめです。
★@スマート光の公式HPはこちら違約金で困った場合はソフトバンク光が補償してくれる
インターネットの乗り換え時に発生した違約金にお困りの方は、違約金補償のあるネットを利用してみてはどうでしょうか?今回紹介した中のauひかり、So-net光、ソフトバンク光の3社が違約金補償キャンペーンを実施しています。
auひかり | 最大3万円補償 |
So-net光 | 最大5万円補償 |
ソフトバンク光 | 最大10万円補償+工事費相当キャッシュバック |
3社のキャッシュバックで最も金額が大きいソフトバンク光は最大10万円補償に加え、新規契約なら工事費相当がキャッシュバック、もしくは月額割引を用意しています。もしも乗り換え時に多額の違約金を抱えてしまった場合、ソフトバンク光ならまず間違いなく全額補償が成功します。工事費も実質無料なのでおすすめです。
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