光回線と言えばフレッツ光、というくらい、光回線の代名詞として浸透しているNTTのフレッツ光。
当たり前にフレッツ光を使ってきたけど、最近「光コラボレーション(光コラボ)」の方がいいという噂をよく聞く、という方も多いのではないのでしょうか。
「光コラボっていいの?」
「光コラボってフレッツ光よりお得なの?」
そんな疑問が湧いてきますね。
今回はそんな疑問に答えるべく、光コラボについて解説していきたいと思います。
Contents
光コラボってそもそも何?


「フレッツ光」は、NTT東日本・西日本が提供している光回線ですが、かれこれ10年以上、光回線の市場はフレッツ光の独占状態でした。
そんな中で2015年に始まったのが、光コラボレーション(以下光コラボ)です。光コラボとはNTTのフレッツ光の卸売りのことで、簡単に言えばNTT以外の会社がフレッツ光を販売することです。
光コラボはフレッツ光の卸売りなので、光コラボ事業者が提供しているインターネット回線はフレッツ光です。ただ、光コラボ事業者は独自のサービスをつけてフレッツ光販売することができるので、フレッツ光よりも安い月額料金を設定したり、スマホとのセット割などを提供することができます。
「光コラボ事業者」というとなんだか堅いですが、有名なところだと大手携帯キャリアのソフトバンクやドコモがありますね。ソフトバンク光はソフトバンクのインターネットのサービス名ですが、ソフトバンクのスマホ・ケータイとのセット割である「おうち割光セット」などソフトバンク独自のサービスを提供しています。
光コラボとフレッツ光との違い
では、光コラボはフレッツ光と一体何が違うのしょうか。光コラボの主な特徴は以下の4点です。
1.プロバイダが一本化されている
2.月額料金が安い
3.回線の速度、提供エリアはフレッツ光と同じ
4.スマホとのセット割がある
それぞれご説明しましょう。
1.プロバイダが一本化されている
インターネットを利用するためには、
●回線を引く回線会社
●回線会社が引いた回線をインターネットにつなげるプロバイダ
の2つが必要です。
NTTのフレッツ光の場合、回線会社であるNTTとプロバイダは別会社のため、利用者はNTTとプロバイダの2社と契約する必要があります。しかし、それは利用者にとっては分かりにくいということで、光コラボでは光コラボ事業者が回線会社とプロバイダの両方の役割を果たすことになりました。
フレッツ光の場合
利用者はフレッツ光の契約と、プロバイダの契約と2つ結ばなければいけません。したがって、回線会社とプロバイダの両方から利用料金の請求がきます。2社で契約するので、解約手続きも2社で行う必要があります。


光コラボの場合
光コラボではプロバイダが一本化されたので、契約は1社と結べばOK。インターネット料金にプロバイダ料金も含まれています。


2.月額料金が安い
フレッツ光 月額料金
フレッツ光(NTT東日本) | ||||
![]() | ||||
戸建てタイプ | マンションタイプ | |||
プランミニ | プラン1 | プラン2 | ||
インターネット料金 | 5,700円 | 4,350円 | 3,750円 | 3,350円 |
プロバイダ料金 | 500~1,200円 | 500~950円 | ||
合計 | 5,900~6,900円 | 3,850~5,300円 |
NTT東日本のフレッツ光と、光コラボの月額料金を比較してみました。


ご覧の通り、フレッツ光は光コラボに比べて料金が高いので、フレッツ光を使っている人が光コラボに乗り換えると、月額料金が安くなるケースがほとんどです。
ただし、フレッツ光のマンションタイプで安いプランをお使いの場合、光コラボの方が料金が高いことがあるので、お使いのプランが月額いくらかかっているのかきちんとチェックしましょう。
3.回線の速度、提供エリアはフレッツ光と同じ
フレッツ光よりも光コラボの方が安いとなると、こんな声が聞こえてきそうです。


光コラボの回線はNTT東日本・西日本が提供しているフレッツ光と同じものです。同じケーブルを利用しているので、速度や安定性も同じです。
また、フレッツ光は全国対応なので、光コラボも全国対応です。
auひかり、NURO光、電力系などの回線は使えるエリアが限られているので、全国で使えるのはさすがはNTTの回線、といった感じですね。
ただし、全国対応と言っても回線が通っていないエリアはあるので、申し込みの時には使いたい住所が提供エリアにあるかのエリア確認を必ずするようにしましょう。
最大速度と実測速度にご注意!
光回線のホームページでは「最大1Gbps」「最大100Mbps」という表記がありますが、これは理論値で実際にインターネットを利用している時の速度は異なります。最大速度が出ることはほとんどありませんので覚えておきましょう。
フレッツ光や光コラボに限らず、光回線は「ベストエフォート型」という方式をとっています。ベストエフォート型とは何かというと、「最大速度が出るように頑張るけど、出るかどうかは保証しませんよ」という意味です。
では、実測速度はどのくらい出るのかというと、それはその人がネットを使っている時間帯、地域、環境、機器によります。「夜にネットを使うとつながりにくい」という経験、どなたでもありますよね。アクセスが集中する時間帯は、特に実測速度が低下します。自分が使っている回線の実測速度が知りたい人は、回線速度のスピードテストを行うことをおすすめします。回線速度のテストはウェブ上のサービスで簡単に行うことができます。
4.スマホとのセット割がある
フレッツ光と光コラボの大きな違いの一つは、光コラボにはフレッツ光にはない「スマホとのセット割」があるということです。「スマホとのセット割」とは、ネットとスマホをセットで使うと料金が安くなる割引のことです。
どのスマホとのセット割が適用されるかは、インターネット回線によって異なります。
格安SIMとのセット割
対象格安SIM | 割引名 | 割引額/月 | |
enひかり | UQモバイル | 勝手に割り | 100円 |
ビッグローブ光 | ビッグローブモバイル | 光☆SIMセット割 | 300円 |
OCN光 | OCNモバイル | OCNモバイルONE | 200円 |
@nifty光 | NifMo | まるっと割 | 200円 |
IIJmioひかり | IIJmioモバイル | mio割 | 600円 |
DTI光 | DTI SIM | SIMセット割 | 150円 |
※@nifty光のまるっと割は2019/2/28で新規受付終了

基本的には、ソフトバンクユーザーはソフトバンク光、ドコモユーザーはドコモ光という風に、スマホのキャリアに合わせるとセット割を受けられます。
ちなみにauひかりは光コラボではなく独自回線なので、ソフトバンク光やドコモ光の仲間ではないです。
スマホとのセット割について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
光コラボはスマホとのセット割がある回線を選ぼう
「光コラボに乗り換えたいな」という方は、お使いのスマホとのセット割があるかどうかを基準に光コラボを選ぶと、月額料金が安くなっておすすめです。
ただし、格安SIMのように月額100円などの割引の場合はあまりお得とは言えないので、その場合はスマホとのセット割がなくても月額料金が安い光コラボを選ぶといいですよ。
フレッツ光から光コラボへの乗り換えのメリット
最後に、フレッツ光から光コラボへの乗り換えの際のメリット・デメリットについてお話ししたいと思います。
まずはメリットからです。窓口が一つになって分かりやすいこと、月額料金が安いこと、スマホとのセット割があることはすでに述べました。その他のメリットは以下の3つです。
1.工事費が原則無料
フレッツ光から光コラボへ乗り換えることを「転用」と言います。光コラボはフレッツ光の回線をそのまま使うため、転用の場合は原則的に工事が不要です。工事が不要ということは、工事費もかかりません。
工事費は新規での申し込みの場合1~2万が相場なので、無料なのは結構大きいですね。
ただし、フレッツ光の利用環境によっては、工事費がかかる場合もあります。
2.フレッツ光の解約金はかからない
インターネットは、2年や3年の自動更新での契約が主流です。そして、更新月以外の解約の場合は解約金がかかります。この解約金がなかなかネックですよね。しかし、フレッツ光から光コラボへの乗り換えの場合なら、更新月以外でも解約金はかかりません。

3.フレッツ光の工事費用の分割金が転用先で持ち越せる
インターネットの工事費は分割払いの途中で解約すると、工事費の残額が請求されるのが一般的です。しかし、フレッツ光から光コラボへの転用の場合、工事費の残額は乗り換え先の光コラボに持ち越すことができます。
フレッツ光から光コラボへの乗り換えのデメリット
1.速度が変わる可能性がある
前述の通り、「フレッツ光と光コラボは速度は同じ」です。基本的には、フレッツ光から光コラボに乗り換えても速度や安定性は変わりません。しかしネット上の口コミなどを見てみると、フレッツ光から光コラボに乗り換えたことで速度が速く・遅くなる人がいるようです。
おそらくネットを使っている環境、地域、機器などによってそのような変化が生じるのでしょうが、速くなるか・遅くなるかについては、残念ながら使ってみないと分かりません。
しかし、「光コラボにしたら遅くなった」という口コミも徐々に見かけなくなっているので、光コラボの回線が改善してきて乗り換えのリスクも減ってきているんじゃないかなと個人的には思います。
2.光コラボからフレッツ光には戻せない
※現在は、「事業者変更(再転用)」により簡単な手続きで光コラボからフレッツ光に戻すことができます。
フレッツ光から光コラボへの転用は、工事費が無料になったり工事費の残債を持ち越せたり、比較的気軽に行えるのは大きなメリットです。しかし、一度光コラボに転用してしまうと、その後フレッツ光に戻すには光コラボを解約して再契約する必要があります。
他の光コラボに乗り換えたいという場合も、一度解約して再契約する必要があります。

転用する際には、そのことを頭に入れておきましょう。
3.プロバイダによっては違約金が発生する
フレッツ光の場合、契約はNTTとプロバイダの2つを結んでいます。前述の通り、フレッツ光を解約しても解約金はかかりませんが、プロバイダによっては解約に伴う解約金がかかります。
光コラボおすすめ申し込み窓口
フレッツ光から光コラボへの乗り換え(転用)を考えている方は、メリット・デメリットをしっかり確認することをおすすめします。最後に光コラボのおすすめの申し込み窓口をご紹介しますので、申し込みの時は参考にしてみてくださいね。
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